Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

全銀協大規模障害

昨日から全銀協システムが大規模障害を起こしている。業界の端っこで生きてる者としてえば、現場を想像すると寒気がするわけである。

 

全銀協システムは、銀行間の振り込みを受付するシステムで、これがやられているので、他行あての振り込みも入金もできないわけである。自行間のものなら問題ない。

で、面白いのは、昨日の実行分は本日には反映されていることである。つまり、夜間バッチは動いているのであろう。昼間の本日処理分だけがうまく動いていない。

おそらく、そのタスクをとりあえず夜間バッチに放り込んでしのいでいるのだろうと思う。

 

それにしても、いまだに原因不明で復旧目処も立っていないそうだ。昼間接続用のサーバを交換したらしいので、それが原因なのだろうとは思われるが、交換したということは単体テストでは正常に動作した(はず)であろう。

それがなんで、本番環境に持っていくと落ちるのか。意味不明で右往左往しているものと思われる。

 

私も覚えがあるのだが、障害に直面すると、本当にアタマが「飛ぶ」のである。心臓はバクバクなのであるが、頭脳はうまく回転してくれなくなる。文字どおり、はてなマークが乱れ飛ぶのである。口から心臓が飛び出しそうになる。深呼吸して落ち着いて考えようとするのだが、まったくうまくいかなくなる。ええいと瞬発力、反射神経で処理するしかない。往々にして、あとになって「あれ、、、なんて単純な!オレはバカだ、大馬鹿だあ!!」と気がつくことになるのだ。

 

銀行のシステムで言うと。

ヤバいのは、振り込み処理すると、その分、残高が減ることだ。しかし、相手方に入金はされない。本日どうしても支払いしないといけない手形などは、たいへんなことになる。あわてて窓口に走り、現金を引き出そうとする。現金を持参して決済しようとするのである。ところが、残高はすでに減っているのだ。だから、残高不足で引き出せない事態が起こりえる。にっちもさっちも行かず、本日の手形は落ちない、不渡りになってしまい、一家離散で路頭に迷い、ボロボロになって公園で寝るはめになる、、、、そんなケースだってあるはず。考えると、ますます心臓がバクバクするのだが、しかし、目の前のシステムはまったく動かないのだ。。。

 

そんな光景を、自分自身、今までに何度か、見てきた。客先に監禁されて、3日3晩、システムの監視と再起動を繰り返したこともあった。夜中にたどり着いた五反田駅前のビジネスホテルに思い切りボラれて、3時に寝て、翌朝7時には客先にいた。食事もとれなかった。眼の前のシステムは、相変わらず不定に落ちつづけ、メーカーのエンジニアからのレスキュー電話を携帯で待ち受けつづけていた。。。

 

一刻も早く収束するように、心から祈っている。