長崎と徳島高知の参院補選は、1勝1敗の結果となった。これで、岸田政権としては低支持率の中で解散をしばらく打てないだろうと思う。
長崎は辛勝、徳島高知は大敗である。もともと高知は保守地盤で、ここで負けるというのは自民選対としては痛手であろう。地元では早くから苦戦を把握していたらしいが、無党派層が崩壊していくのを食い止めることができなかった。
途端に、岸田首相の減税「検討」である。さすが検討使(笑)もちろん、すみやかに検討を指示したのであろう(笑)やるとはいってない。
しかし、である。
防衛増税をすでに決定し、インボイス制度という実質的な増税の実施(あれは、つまるところ法人の累進課税制度なので、累進制の廃止なのだ)をしたあとで、いきなり減税とは何であろうか?増税する前に減税を出して、なんとか支持率をあげようという魂胆がミエミエなのであるが、ここまでチグハグというか、なりふり構わぬというか、やってることが支離滅裂になりつつあるように思う。
で、この選挙前の減税だが、まさに朝三暮四の故事を思い出すのですなあ。
国民がキャッキャと喜ぶかどうか、大いに見ものである。
ところで、話はちょいと飛ぶのだが。
「古典漢文は、国語のカリキュラムからはずせ」
そんなことを言う人達の気持ちもわかる。こんなとき、朝三暮四などという故事成語を知られていては困るわけだろう。まるっと、お見通しなのだぞ、うん。