Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

猥雑さも時には必要かも

いったい、いつから始まったのかハロウィンなのだが、渋谷は連年の仮装大衆による路上での落花狼藉に嫌気がさし、今年は「来るな」とお達しがでる始末になった。

結果、かなり人出は減ったらしいが、それでも関係なく出陣する層も一定はいたようである。実際、地元の商店街にしてみれば、路上飲酒でゴミを散乱し、ろくにカネも落とさず、後始末だけを押しつけて去る連中はカラスと変わりないわけなので、本音では駆除して欲しいぐらい思っているかもしれないわなあ(苦笑)

 

それにしても、と思うんである。この、奇妙な仮装行列的な祝祭が日本で見られるようになったのは、割と最近ではないだろうか。私が前職時代というと15年前になるが、その時期にこんなものを見た記憶がないのである。すると、せいぜい、この10年以内くらいの現象ではないかと思う。

あのバレンタインは、お菓子メーカーの陰謀であるのは有名だが、このハロウィンにおいては、特に儲ける企業は見当たらない。むしろ、カネが落ちないから問題になっているわけで(苦笑)そうすると、自然発生的な祭りという解釈しかないように思う。

 

みんなが非日常の格好をして、非日常感に浸り、ちょいと酒も入って、男と女も日頃のガードが下がって出会いもあり、、、というと、これ、夏祭りや盆踊りなどと、まったく変わりがないと思う。日頃の規範が緩む、ちょっと非日常の世界である。そこにあるのは、一種の猥雑さだ。

ハロウィンが若者に受けているのは、それが猥雑だからだと思う。

 

最近の日本は、御存知の通り、もうひとつ元気がないのだが、その原因はいわずとしれた少子高齢化である。この際、若い人には、もっとエネルギーを出して頑張ってもらわないといけないわけだ。そうすると、こんな猥雑さも、ある程度は必要なんじゃないかと感じた。

そういえば、あの昭和の時代も、今思えば猥雑さにあふれていたもんねえ。