知人の猫が体調不良で入院するので、その手伝いをした。オスのロシアンブルー、14歳。高齢猫にはつきものの、腎臓病である。根本的な治療はない。ただ、症状が進んで貧血や便秘もあるので、いくらかでも緩和するための治療である。
飼い主のスマホを見せてもらったら、たくさん、猫とのツーショット写真があった。昨夜はたくさん撮ったという。面白いことに、飼い主とそっくりの顔をしている。ペットと飼い主の顔が似ているのは、本当だと思う。
飼い主さんは、長年連れ添った猫との最後の時間を惜しんでいるのだ。
自分の猫も高齢である。そりゃ、こっちが還暦になったりするわけだ。
長い間を一緒に過ごした時間を思って、私も他人事ではない。思わず涙腺が緩むのは歳のせいかな。
猫さんは、本日の夕方にひとまず退院の予定。少しでも、楽になっていることを心から願う。飼い主さんと一緒の時間が、もう少し、できますように。神様、お願いします。
誰でも訪れる運命であるが、だからといって、平静でいられるはずがないのです。