Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

川口リリアホールに初見参

今から四半世紀以上も昔の話になるが、川口に住んでいた時期がある。あまり思い出したくない時期である(苦笑)。

住んでいたマンションから、駅まで、たっぷり20分近くある道を歩いて、大混雑の京浜東北線に毎日乗っていた。そのとき、いつも川口リリアホールの前を通り抜けていた。駅直結の立派なホールだったが、とんと無縁だった。

 

その川口リリアホールに、ついに初見参してきた。

川口リリアホール2024年2月

ここの音楽ホールは、東京近郊ホールの中では音響が良いことで有名で、本格的なパイプオルガンもある。その音響をしっかり楽しんできた。世評にたがわず、すばらしい。

帰宅して調べてみたら、国内アーティストのCD録音にも使用されている。私の手持ちのCDの中では天満敦子さんの「祈り」がそうだった。これも、素晴らしい音質で収録されたバイオリンが楽しめる。

 

四半世紀を超えて降り立った川口駅は、コンコース内の様子は変わったが、あのリリアに通じる通路に何も変化がなく、まるでタイムスリップしたような不思議な感覚がした。そのまま、帰路を辿って、ライオンズマンションについて、誰もいないがらんとした部屋が待っているような気がした。彼女が出て行った部屋だった。

 

コンサートが終わって家路につく。そこには、おなかを空かせた愛猫が待っていた。

おかえりと迎えてくれて、にゃあにゃあと挨拶する。心配した、と言いたいようだ。普段は、鳴かない猫である。

御馳走の缶詰を開けてあげたのは言うまでもない。