本日、バレンタインデーであります。もちろん、わたくし個人の問題としては、もはや、この手のイベントに一喜一憂する時代は過ぎ去ったのでございます。心穏やか、ありがたいことであります。年を取るのも、あながち悪くはないものですな。
若かりし頃は、「そんなもの、チョコレート屋の陰謀じゃねえか」と口先では啖呵を切りつつ、女子がチョコをくれた日には「お、おう」実はまんざらでもなかったのであります。ひどいダブスタ、羊頭狗肉、唾棄すべき小市民的心情でございます。
この「チョコレート屋の陰謀」は実はその通りなのでありますが、かの恵方巻だとか、あるいはとってつけたようなホワイトデーも言うに及ばず、果てはそもそもクリスマスまで、すべては商策によるものであることは、周知のことと思います。
思うに、特に2月はこの手の販売促進をしないと厳しいという事情が見え隠れします。暮れと正月で消費者は大型財政出動しているケースが多いですので、放っておけば２月は緊縮財政モードに入ってしまう。それでは、3月の期末がとても迎えられぬ。最後になんとかアクセルをもう一段、踏みたい、、、そんな思惑でありましょう。
しかし、そのような思惑のおかげで、たしかに世の中の経済というものが回っているのですね。カネを回すというのは、とても大切なことですからね。大規模財政出動は困難であっても、チョコくらいは何とか、、、かような業者の気持ちは、なんとなく理解は可能なのであります。
つまり。
私のごとき「蚊帳の外」の人間としては、、、いちいち目くじら立てるまでもなく、、、この巷間の騒ぎを温かい目で見守ることが肝要であろうと、、、愚行致すところでございます。。。
