Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

母がアニサキスに食われる

週末に母親に電話した。大腸がんが見つかったので、その手術準備等々もあるかと思って気にしていたのが、なんと先週「アニサキスに食われた」という。

 

いつもの行きつけのスーパーで、地元産の立派な大羽イワシを売っていたのだそう。母は、イワシが嫌いでないので、さっそく買って帰った。煮つけにもでもしようかと考えていたそうだが、さばいてみると、よく脂がのって素晴らしい。「これはお刺身にしよう」と計画を変更し、旨い旨いと舌鼓をうった。

ところが。その夜である。

猛烈に腹がいたみはじめた。母によると「なにか、ずーんとした痛みがずっと続く」感じなのだとか。しばらく辛抱したが、どうにもたまらない。急場の処置だというので、手じかにあった正露丸を飲んだ。すると、少し痛みが鈍ったらしい。それでも、なお痛くてたまらぬので、朝になるのを待って、すぐに近所のかかりつけ医にかけこんだ。医者は血相を変えて「最悪の場合、腸ねん転かもしれません。すぐ大病院へ」とその場で電話して、そのまま車で日赤病院に直行。

そこは、母が大腸がんでかかっている病院で、いつもの消化器科医が出てきて「どうしました?」やれレントゲンやらエコーやら、さんざん検査して「どうも、アニサキスらしい」と結論が出たのがその日の夕方近くだったそうだ。「ほんとの急病なら、もう死んでいるわ」と母は怒っていたが(苦笑)おそらく、一番最初にその検査はしたはずで、腸ねん転の疑いが晴れた時点で、通常検査ルートに乗せられたものと思われる。

 

で、胃カメラアニサキスを見て取り出そう、、、ということになったのだが「あの、おひるごはん食べてます。。。」3時過ぎまで、昼飯を食わずに我慢できる母ではないのだ。では、腹痛はどうなったか?というと。

どうやら、正露丸の効果で、すでにアニサキスは参っていたものらしい。さすが、おそるべし毒薬よ、というわけである。

 

不幸中の幸いだったのは、いつもの消化器内科医で、ついでにレントゲンを見て「まあ、これなら、、、内視鏡でとれる感じですかね」という大腸がんの話ができたこと。たしかに、アニサキスでは死なないだろうから、そっちのほうが重大である。

 

結論。大腸がん患者であっても、アニサキスは食う。そして、大腸がんにかかっているわが母は、たとえアニサキスに食われていても、昼飯を食うことをあきらめない。

 

なんとなく、これは大丈夫なのではないかという気がしてきたのであります。。。もちろん、自分の希望が大いに作用しているのですけどね。