昨晩、床についてうとうとしたときのことである。
ふと、口の中で違和感がした。何か、昨年末に事故でグラグラした前歯が、妙におかしいのである。思わず舌で前歯をさわってみると、なにやら一段とグラグラがひどくなっているようだ。これは、また歯医者に行かねばならんな、と思った刹那。にわかに、そのグラグラしていた大きな前歯がぽろりん、と取れてしまった。
「あらら。。。」
と思いつつ、抜けたその大きな前歯を見る。かなり損傷していたのを治してあったらしく、その治療痕が残っている。「これ、歯医者にもっていけば、まだくっつくのだろうか」
そんなことを思った、、、そこで、はっと目が覚めたのである。
時計は、1時を少し回ったところであった。
なんだ、夢かと思ったが、妙に不安に駆られた。
というのも、今年の1月に猫のアンくんを亡くした時、その少し前に同じように「歯が抜ける夢」を見たからである。正直に白状するが、胸騒ぎがした。あのときは明け方であったが、今回は寝入りばなであった。だから、いわゆる「正夢」とは限らないと思う。
今、私の家族で心配なのは、なんといっても母である。肝臓の嚢胞から始まって、大腸がんが見つかったからである。
もしも、肝臓の嚢胞が悪性で、その原発が大腸がんだったら、転移したことになり、かなり警戒をしなければならない状態になる。来月早々に、肝生検をやると聞いたばかりだ。つとめて希望的に考えるようにしているのだが、もちろん、不安はある。
そういう無意識がこのような夢を見せるものであろうかと思う。
世に悪夢はいろいろとあるが、こういう「嫌な夢」は、意外にこたえるものであるよなあ。