Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

骨身にしみる

大阪市で、公立高校で卒業式に国歌を歌っているかどうか、チェックしているというので、賛否両論が沸き起こっている。
たいへん、おもしろい。(失礼)

私は、まあ別に悪いこととは思っていないし、そもそも公務員は納税者に敬意を表すべきであると思うので、国旗を掲揚し国歌を斉唱することには賛成である。
歴史うんぬんというが、それは国旗や国歌の変更運動であって、現在の国旗国歌をないがしろにして良いという話とは違うように思われるし。
国際大会のテレビ中継をみれば、国旗国歌に敬意を払うのは、大人の嗜みであるという月並みな結論しか出てこない。
テレビも、日の丸を焼く趣味のある特異な外国の風景だけを放送しすぎるからいけないので、あんなものばかり見たら、子供は「国旗はキャンプファイヤーの燃料である」と勘違いしないとも限らない。
もしも外国でそれをやったら、戦争になってもおかしくない事態である。
憲法9条を守るためにも、正しく国旗国歌を敬う態度は身につけさせておいたほうが良いのではないかな。

それよりなにより、私が「面白い」と感じているのは、そのチェックされる風景なのである。

私も中学、高校と公立校に通ったが、その校則は実に厳しかった。
ズボンのすそが何センチ、髪の毛はシャツから何センチ以上でてはいけない、カバンは何センチでシャツの色は白などと、まあ実に細かいのである。
で、生活指導なる教員がいて、こいつが徹底的に生徒を締め上げるのである。
「なんと非人間的な制度か」と嘆息していたものであった。

その教師が、いまや卒業式で、国歌をうたっているかどうか、細かくチェックを受ける羽目に陥ったのだ。
これが、快哉をさけばずにいられようか(笑)

この際、たいへん良い機会であるから、徹底的にやったらよろしい。
そして、彼らに「他人からルールを守れと強制されることの厳しさ」を教え込むのが良い。
今まで、彼らの行ってきたことを思えば、国歌くらいがなんだというのだ。
お安い話じゃござんせんか。

私は、あと数年で、齢50になんなんとする。
その私が、いまだに学校の校則というものを覚えているのである。
人のルサンチマンほど、おそろしいものはありませんなあ。。。