Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

会社は株主のものだけど。

最近「会社は株主のもの」という発言をよく耳にする。
もちろん、それはそうだ。
しかし「だから、株主の意向はすべてに優先する」と思っている人が多い。

会社が成立しているのは、ひとえに「お客様」のおかげである。
お客様の存在がなければ、会社は発展はおろか、存続もできない。
だから、こと会社の経営陣が気にかけなければならないのは「我が社はお客様の役に立っているか」「お客様に満足していただいているか」である(顧客満足度経営)
これなくしては、株主の利益もくそもないのは明白だ。

そこでもう一歩、踏み込んで考えると「お客様に満足を与えているものが、会社にとってもっとも重要な存在である」ということになる。
それを考えていくと「従業員」という回答が出てくる。
そこで、お客様の満足にとってもっとも重要な存在である従業員自身の満足度を高めて、お客様によりよいサービスの提供を行っていこうという発想が生まれる(従業員満足度経営)

株主にできることは、よりお客様の満足を引き出すために、ふさわしい経営陣をつくることである。
株主は、なんでも思いのままの荘園領主じゃない。
株主だって、最終的にはお客様に奉仕することによってリターンを得る存在であることに違いはない。

一連の騒動で。
「お客様」という発想が、ほんとにあるんだろうか?「リスナー」という言葉は聞かれた。
でも「お客様」という言葉は一度も出なかった。

私は、双方ともろくなモンじゃない、とひそかに思っている。
我が社は、こんな考え方にならないようにしたいと願っている。