Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

あわれなり。。。

姉歯建築士の国会証言をみた。「ああ、あわれなり」というのが、正直な感想である。

もちろん、耐震偽装マンションを買われた方々にとっては、それどころではあるまい。私は、自称「上場企業の取締役で一番ぼろい」アパート住まいだ。(たぶん、真実だと思う)マンションなど、およびもつかない。だから、しょせん他人事だと思って、いいかげんなことを申すのである。
決して、まともにとりあってはいけませんよ。

昔の幕府であれば、これは「切腹さし許す」事態であろうと思う。
一級建築士はプロである。彼がプロのプライドを捨てるには、相応の事情があったであろう。
以前に、公認会計士の問題を指摘したが、プロであればカネを払ってもらえるだけの仕事をしなくてはならん。そして、そのカネを払う相手が「偽装しろ」と言ったらどうであろうか?

建築士として考えれば、とんでもないことである。
しかし、クライアントに応えてカネを貰う仕事に徹するのも、プロと言われる有り様の一つであろう。

あわれなり、姉歯建築士よ。私は、彼が他人と思えない。「本当は、こうしたほうがいいのだが。。。」クライアントの「諸事情」で、私が今まで意に染まぬ仕事をしたことがないとは、とても言えない。いや、「会社のため」なら、もっとそういうケースはあるだろう。。。

昔の幕府は、こういう場合「死罪」を罪一等減じて「切腹」を許した。他人に横腹を突かれて死ぬのと、自裁するのでは差がある。最期にプライドを取り返すための措置であろう。

もちろん、私は外野だから。無責任な発言である。面目ない。

長距離の日帰り出張で突かれた夜には。ウィスキーのソーダ割りをなめつつ、このような感慨を抱くこともある。

姉歯氏の身辺警護は厳重にすべきであろう。このままでは危険である。ところで、彼の今後の生活が気になるが、たぶん「耐震診断相談」を開業すればいいのではないかな。「手の内は知り尽くしています。二度と不正はしません」といえばどうだろう?などと思ったりする。不謹慎と怒られようが、彼だって食べていかねばならんだろう。そういうことばかりに、気が向いてしまうのだ。