Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

不謹慎はどっちか

小泉首相が「アメリカに行って、プレスリーのモノマネをしているときに、ミサイルをぶっ放されたらカッコ悪かっただろうなー。」と述べたのを「不謹慎だ」と放送しているテレビを見た。
私は、この発言を聞いて、腹を抱えて笑ったほうであったから、どうも不謹慎だと言われても「そうかな?」と思うばかりである。疑問である。

まあ、最近では左右どちらも、小泉首相の肩をもてば「信者」「馬鹿」という批判を行うことになっているのだ。やむをえない。

仕方がない。しからば、私が「へそ曲がり」の「愚民」代表として、どのように疑問を感じたか、ちょいと書いてみよう。こういうことを書くと「ああ、こいつはバカだな」と思われるに違いない。どちらかと言えば、本望である(笑)

このように考えてみよう。
プレスリーではなくて、小泉首相が腹を下し、個室に入って悩みたるところに、いきなりミサイルが落ちたとする。「あー、カッコ悪かったな~」不謹慎、であろうか。しかし、私が申すまでもないが、人間出るモノをいかんともしがたいのである。

たとえば、夜、晩酌をやっているところにミサイルが落ちたらどうであろうか。今はクールビズであり、小泉首相は独身であるから、甚平を着て冷や奴でビールを手酌でやりつつ自分の悪口を並べるテレビを見てアハハと笑っていたらミサイルが落ちたとする。「あー、カッコ悪いな~」まあ、カッコよくはない。だけど、そりゃくたびれれば酒の一杯も飲むではないか。酒も呑まんで生きていて、何が面白いもんか。

逆にカッコ良いときに、ミサイルが落ちてみろ。そのほうが、よほど始末が悪いとは思わぬかな?

戦前に、近衛文麿という首相がいた。こいつが腑抜けで、日米開戦までずるずる進んでしまうわけだが、この「文麿」なる名前は、もともと「あやまろ」と読む。ところが、軍部から「戦争で一億火の玉と言っておる非常時に、あやまろうとは何事か」という落語のような難癖をつけられ、「ふみまろ」と読み替えることにした。見ろ、カッコよいのにろくなことはないぞよ。

第二次大戦中に、ドイツのV2号ロケットがロンドンのデパートに落ちて、外壁に大穴を開けた。翌日、その穴の壁に「入り口を増やしました」と張り紙があったのは有名である。

だいたい、「ソレ非常時だ」「不謹慎だ」などと言うこと自体が、そもそも思考の硬直化と申すべきである。目の玉つり上げて、ろくなことはないと思うがなあ。

「あー、カッコ悪かったな~」ブッシュ社長のところへ出かけてヨイショ、男芸者で頑張っていた小泉課長(笑)としては、それはカッコ悪いわな~。けど、お世辞おべんちゃら並べて家族を食わせていくのも、立派な男のつとめであるよ。カッコよい悪いはあるけど、それを捕まえて不謹慎とは何事ぞ。サラリーマンを捕まえて「社畜」よばわりした馬鹿評論家と同じ手合いで、お前のどこにそれを言う資格があるのか、あんたそんなに偉いのか?そりゃ結構でございますなぁ。

そもそも。
不謹慎なのは「プレスリーのマネ」なのか、それとも「ミサイルぶっ放す奴」なのか?
決まっておるわ、そりゃぶっ放す奴じゃないか。
不謹慎を言うなら、まず最初にそっちを言え。この馬鹿たれが。

以上、小泉信者のしようもない愚民が一言申しました(笑)どうぞみなさん、お笑いなすってくださいな。