Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

何を今さら。

私は、基本的に北の核実験は失敗だったと見ている。
当然だけど、核というものは「持ちました!」と宣伝しないと意味がないのだ。だから、実験成功後に必ず「映像」が配信されるものである。「偉大な我が国の成果を見よ!」とね。今のところ音無の構えは、ちと妙ではないかな。まあ、まだ分かりませんが。

で、ついでに。
「とうとう、隣国に核が!」「非難だ」と息巻く野党の人々に言いたいのだけど。
あの~、中国がとっくに核ミサイルを配備済みであることは、お忘れじゃありませんか?
今この瞬間だって、日本の27都市圏を睨んでおるはずですよ。いつでも、ボタン一つで発射のはずなんですけどね。だいたい、60年代に実験やった国なんだから。もちろん、国民を多数餓え死にさせて、そのカネを核に注ぎ込んだのであります(笑)
で、当時「平和を愛する日本の同志」さん達は「米国の核は汚い核、中国の核はキレイな核」だと唱えて、スルーしたわけですなぁ。

で、この際ですから提案があるのですが、日本のサヨクは、かつてと同じく
「米国の核は汚い核、偉大な将軍様の核はキレイな核」という素晴らしい主張をなさるべきではないかな?
いつのまに変節しなすったのかね?
「かつて行った正しい主張」を、なぜ今日「また行って」いけないのかね?「あれは間違っていた」という批判を、私は聞いたことがありませんがね。

米国が行う戦争は、この地球の上で最悪のものなので、そうすると、その米国が戦争しにくくなる核は「良い核」だという理屈になりませんかね?なぜそう言わないのですかね。

これ、実は「日本は間違った戦争をしました」という話と同じで、もしも「日本が悪かった戦争」ならば、逆にその日本を破ったのだから「連合国は良い戦争をしました」ということになるわけですよ。連合国が戦争しなきゃ、日本は負けてないわけだからさ。野党が言う歴史認識なるものの正体は、つまり「日本が悪かった」=「連合国は良かった」=「連合国の戦争は良い戦争」=「日本の降伏は原爆があったから」=「日本に落ちたのは良い核」=「だから、将来、日本に落ちる核(=中国が保有する核)も良い核」という論理ですね。
これ、一貫してるじゃありませんか(笑)
昔のサヨクの明晰な論理展開を見よ、と思うわけですよ。

で、現実を見ると、歴史認識を言う野党も含めて、全会一致で北朝鮮非難決議を採択。

日本の野党の論理的整合性は、いったいどうなっておるのかね?
これは、堕落というべきか、はたまた論理の欠如というべきか。
私は、日本の左翼勢力のために、心から憂えているんだが。

北の核に文句を言うなら、その同じ非難を中国にしてから言ってみろ。それが、皆さんの大好きな「平等・公平」というもんじゃないのかね。

阿部首相の靖国問題どころじゃない、とてつもない「あいまい戦術」だと思うのだけど。