Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

引っ越しをやめた


今私が住んでいるのは、私と同じ年齢の木造アパートである。もともと大家の住居だったので、アパートといいつつ1階すべてを占領しており、広さは恵まれている。

けど、さすがにすきま風ははいるし、窓枠はゆがんでいる。周囲に自然がありすぎるので(苦笑)夏は蚊がはいる。東京の蚊の凶暴なことはすさまじく、たちまちやられてしまう。
そういえば、去年は梅酒用の梅をネズミにかじられた。目の前の陋屋が取り壊しになったので、次に居心地のよさそうな我が住居に植民しようとしたものとみえた。
やむなく、自衛戦力を発動したのだが(苦笑)。

昔は、経済的に苦労していたので、この住居はありがたかった。だが、人間は欲が出る。もうちょっと立派なマンションにでも引っ越そうか、などと考えていた。
ちょうど、契約更新の時期なのである。

しかし、である。
愛着はともかくとして、マンションになれば、電気もお湯も、きっと今よりも遙かに使う生活になるような気がする。
古い木の家は、冬は寒いが、なんとなく鉄筋コンクリートの底冷えとは違うように思われる。重ね着すれば、それで結構暮らせる。熱燗でもつければ天国である(笑)
マンションになったら、もっと気楽にエアコンを使ってしまうような気がしてならない。

だいたい、私が愛する自転車には、この陋屋がよい。玄関の引き戸をあけると、そこはタタキである。そこに自転車をおいている。昔は、みんなそうしていたと思う。雨にも濡れないし、防犯上も良い。
なにより、一緒に暮らしている感じがする。

いいや、やめた。
今しばらく、この陋屋暮らしを楽しむことにしよう。
不足と思うこともない。

今年の梅酒をつくりながら、考えたことである。