Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

厳島神社


先日、会社の仲間の結婚式があり、広島まで行ってきた。
二次会は疲れたのでパスして、思い立って宮島観光へ。

宮島に来るのははじめてである。宮島口から、フェリーに乗る。フェリーは、ちょうど東京湾のお台場くらいの時間であって、あっという間に島に着く。

島に着いたら、いきなり鹿が2頭、ゴミ箱をあさって紙を食っている。風情もヘチマもない。人間がきても全く驚かない。すましている。
宮島の鹿は放牧したものではなくて、正真正銘の野生の鹿である。厳島神社ができたときに「神鹿」とされたので、誰も手出しをしなかった。それが延々と続いているのである。
夜になると、鹿は山へ帰って寝るそうである。
ちょうど春に子鹿が生まれた後なので、まだ小さな鹿が母鹿のあとをついて歩くのは可愛いが、雄鹿連中はむすっとしている。

しばらく海沿いを歩いて、厳島神社を拝見する。「世界遺産」と大書した看板が立っているが、神社の様子をみれば看板は余計でしかない。なるほど、これは美しいものだと思った。ちょうど潮が満ちてきはじめた時分であり、結構な勢いで海水が流れ込んでくる。自然の風景を取り入れた、雄大にして趣のある建物である。日本三景というが、なるほどと思わざるを得ない。

昔、ここで毛利と陶の合戦があった。毛利は偽情報を流し、小勢で島に集まっていると陶に勘違いさせる。毛利勢を急襲すべく、宮島に上陸した陶勢は、毛利の伏兵に散々に打ち破られる。これで、安芸の覇者が陶から毛利へ交代したのである。
そのとき、厳島神社は血まみれになり、合戦後、毛利は神社の大掃除におわれたという言い伝えが残っている。
この狭い湾の中に上陸し、山中から伏兵されては海にも急に逃げられず、全滅のほか無かっただろうと思う。平清盛が建てた厳島神社は、孫子の兵法に言う「死地」にあたるのだな。

などと思いつつ、宮島観光も終わり。

機会があれば、またきても良いとは思うが、男一人がわざわざ出かけるまでではあるまい。え?!たいがいの観光地はそうだって?
そりゃそうですな。失礼しました(苦笑)