Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

もぬけの殻の駐輪場

私の利用する最寄り駅の近所に、珍しく駐輪場ができた。最近は無人管理システム(コイン式)が出来ているので、人件費がかからない。駐輪場に投資した人は、なかな勇気がある人だ。

で、予想通り。
その駐輪場は、連日閑古鳥が啼いている。
駐輪場の隣にはコンビニがあり、前面は歩道である。そして、駅まで走ってきたママチャリは、歩道に路上駐車してしまう。
最近になって、たまにポツポツと歩道の駐輪違反の取り締まりを始めたようで、するとママチャリ軍団は、こんどはコンビニの駐輪場に大挙駐輪してしまう。コンビニ店主はしぶい顔だが、客かもしれないと思えば文句も言えない。
私有地だから、取り締まりも出来ず。この手は使えるとみたか、最近では原付までどさくさ紛れに駐めっぱなしになっている。

くだんの駐輪場の値段は、8時間で100円。決して、暴利とは言えないだろう。通勤通学に使うとして、1日200円とすれば、週休二日で月20日稼働して4000円。駐車場に比べたら、ささやかな出費である。しかし、この駐輪場は満車になる日はこないに違いない。

考えてみれば、駐車場はなぜ儲かるか?それは、駐車違反を摘発するからである。反則切符を切られるし、罰金をとられるからである。
してみれば、駐車場経営者は、駐車違反取り締まりのおかげで儲かっているということになる。駐車違反取り締まりは、税金で行われるのだから、税が駐車場経営者の利益に化けている寸法となる。。。
などというのは、まったく「へんてこな方向からの分析」であって、本当は「駐車違反する奴が悪い」のであって、駐車場経営者が税金で儲けているなどというのは「とんでもない言いがかり」以外の何者でもないのである。当たり前か。
ただ「受益者負担の原則」からすると、駐車場経営者に、民間の違法駐車取り締まり員のための「特定税制」を導入するのは、アリじゃないかな。いっぱい税金を払う駐車場があれば、取り締まり員が増えて、駐車場の経営は安泰。逆に、駐車場が少ないところでは、取り締まり員も減るので、税の無駄も省ける、、、などと。

しかし、それならば、やっぱり駐輪違反も摘発すべきである。そうでないと、法の公平性という点から見て、問題があるように思うな。

これには、さらに事情がある。「駐車場法」という法律があって、駐車場経営をする場合には、税の減免措置があるのだ。ところが、駐車場法にいう「自動車」は、二輪や自転車を含まないので、同じ土地があって駐車場と駐輪場(もしくはバイク駐車場)をつくるときには、駐車場のほうが有利になる。

法律なり規制は、そもそも自由な市場を歪めるために存在する。そうであれば、たとえば駅前にあふれる自転車や、歩道を我が物顔に占拠するバイクに対して、有効なインフラを作り出すべく、駐輪場やバイク駐車場に有利な税制をつくらなければいけない。
そうすれば、人は勝手に、有利な方を選択するものである。規制すること自体が目的ではなくて、市場を歪めることを目的とすべきなのである。

もっと云えば、そろそろ駐車場法における優遇措置は、撤廃されても良いだろうと思う。
いつまでも、クルマ社会でもないと思うのだけど。