Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

美徳

イタリア観光に行き、「ぼったくり」に逢った被害者が、イタリア政府の招待を「イタリア国民の税金を使うことになる」と断ったそうである。
ニュースは、これを「美徳」と報じたようだ。
まったくその通りだと、私も思う。

くだんの男性は女性と二人でローマの有名料理店で、ちょいと飲食したら、なんと10万円弱の請求書をつきつけられた。銀座の有名店でも、二人で10万円はなかなか取るまい。
男性はひっかかったと思い、くやしくてたまらなかったそうである。
気持ちは痛いほどわかるではないか。

しかし、伊政府はこれを見逃さず、料理店を罰した上で男性に謝罪して、彼を招待したのである。
男性は、謝罪だけで充分だと考えたのだろう。かの国の政府による招待は、たしかにイタリア国民の税金を使うことになる。だから断った。
その度量と、利己的な損得を離れての判断は、賞賛されるべきものだと思う。

しかし、なんですな。
折しも選挙で、各政党のマニフェストとやら、税金のバラマキ競争に見えるのは私だけだろうかね。
かの男性のような配慮はないようで、税金は使えば使うほど良いことのようだ。

中には
国債はほとんど日本国民が買っているので問題はない」
だとか
政府紙幣を発行」
だとか、もはや返せるアテがないと見切ってのことか、頓智のみたいな話をする識者(?)も現れているみたいだけど。

「我が社の借金は、すべて我が社の社員から借りているので、問題ありません」という会社があったら、その社員は「我が社は安泰だ」と喜ぶだろうか(苦笑)他人の高見の見物ならば、そりゃ面白いかもしれないがね。

政府紙幣を発行してカタがつくのであれば、いっそ政府はすべて政府発行紙幣でまかない、「無税国家」にしたらどうだろう?(笑)税率ゼロ、社会福祉充実、誰かがマニフェストにしないかな(爆笑)

どのみち、カネを使い込んだところで、返すのは自分じゃないし。という考え方が多いのでしょうか。
喜んで招待旅行に行く人ばかり、なんでしょうかねえ。