Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

柳の下に

孫さんが自然エネルギーで怪気炎をあげている。
菅総理も悪のりして「私の顔を見たくなければ法案を通せ」なのだそうだ。困った総理である。再生エネルギー法案の成立が退陣条件だそうだ。
交渉としては、まったくバカバカしい話で、3条件を飲んだら「じゃあ追加」と言ってくる。それはイヤだといえば、じゃあ退陣しないと言うに決まっている。支那の外交を見れば分かるとおり、譲歩すればそれだけ詰めてくるだけのことで、それが政治だと思っている人だから、真面目に議論する価値はない。

それはともかくとして、孫さんの狙いは何か?
私は、「柳の下の」だと思っている。

孫さんのソフトバンクのビジネスをみよう。この会社の最大の収益源は何か?
これは、実はNTTなのである。

ちょっと説明する。
ソフトバンク同士無料」は、皆が知っているサービスであろう。
ならば、こんな疑問を持ったことがないだろうか?
「もしも、それこそ日本国民全員がソフトバンク契約したら、ソフトバンクはどこから売上をあげるの?」
単純な疑問は真実を映し出す。
そう、まさに「みんながソフトバンク」になれば、売上0である。逆にいえば、ソフトバンクは「他社が存在することによって」売上を上げている会社だ、ということである。

電話会社には、相互接続料金がある。私がソフトバンク携帯をもっているとする。この携帯を使って「かける」と、通話料金が発生する。しかし、「受ける」だけなら、無料である。その場合は、通話相手が「かける」なので、通話料金は相手が払っているからだ。そして、この通話料金のやりとりは、電話会社間で発生する料金に利益を上乗せしたものなのである。

ソフトバンクからNTTに「かけた」時に、ソフトバンクはNTTに接続料金を払い、契約者は通話料金を払う。逆に、NTTからソフトバンクにかけた「ソフトバンクが受けた」時、ソフトバンクはNTTから接続料金を貰う。この接続料金は、ソフトバンクのほうが高い。ソフトバンクは後発であり、不利な条件だからコストが高いのだ、とソフトバンクは説明する。しかし実際、接続コストがかかりそうな地方や郊外など、ソフトバンクの携帯がつながりにくいことは誰でも知っている。もっとも採算性が良い都市部しかサービスしないソフトバンクは接続料が高い。
そして、ソフトバンクの営業力の主力たる代理店は、契約者の通話料金のマージンを貰うが、着信マージンはない。
ソフトバンクは、契約者を材料にして、NTTから売上を上げる会社である。

そして、孫さんが次に狙ったのが東電なのだと思う。
ソフトバンクは、NTTの次に東電から売上をあげる会社になりたいのだろう。

断っておくが、私は再生可能エネルギーに反対でない。また、孫さんのビジネスモデルにも反対でない。
しかし、柳の下に、、、あるんだろうかねえ。