「できるかな V3」西原理恵子。
本書の最大の見所は、なんといっても「脱税できるかな」である。
世に「節税」をうたう本はたくさんある。
しかし、である。「脱税」それも「おのれの脱税」を、あからさまに書いた本がどこの世界に存在するというのだろうか?
それをやっちゃったのがサイバラなのである。
世に「節税」をうたう本はたくさんある。
しかし、である。「脱税」それも「おのれの脱税」を、あからさまに書いた本がどこの世界に存在するというのだろうか?
それをやっちゃったのがサイバラなのである。
まずは、呆れる申告の実態が赤裸々になる。(漫画だから誇張されている、、、と信じたい)
画材代32000円の領収書を、ゼロをふたつつけて320万円に化けさせ、存在しないアシスタントに金を払う。
アシスタント30人、本人いわく「おまえはさいとうたかおか?!」ゴルゴ13じゃあるまいし。
で、これらが当然否認。延滞税に、重加算税まで来て、1億円である。
これを「払わない」とごねるわけである。
サイバラは決然と言う。「私が稼いだカネを持っていくのは泥棒だ」
泥棒国家、日本だというわけだ。これぞサイバラ、である。
画材代32000円の領収書を、ゼロをふたつつけて320万円に化けさせ、存在しないアシスタントに金を払う。
アシスタント30人、本人いわく「おまえはさいとうたかおか?!」ゴルゴ13じゃあるまいし。
で、これらが当然否認。延滞税に、重加算税まで来て、1億円である。
これを「払わない」とごねるわけである。
サイバラは決然と言う。「私が稼いだカネを持っていくのは泥棒だ」
泥棒国家、日本だというわけだ。これぞサイバラ、である。
で、ごねてごねてごねまくる。すると、税務署が言う。「じゃあ、半分でどうですか?」
5000万円にする、と。サイバラ、これで切れる。「お前はインドの絨毯売りかぁ!」
ごねれば半額、なんじゃそりゃあ、というのである。ううむ、絶好調だな(笑)
5000万円にする、と。サイバラ、これで切れる。「お前はインドの絨毯売りかぁ!」
ごねれば半額、なんじゃそりゃあ、というのである。ううむ、絶好調だな(笑)
結局、本税1500万円にアルバイトの給料の源泉を800万円で合計2300万円+延滞になる。
税理士は言う。「本税を払えば、延滞に延滞はつきませんから、、、」「払わない!」
ただし、もしも延滞の督促状が来るのが面倒なら「会社を潰そう」である。
有限会社とりあたま、一巻の終わり、というわけである。
税理士は言う。「本税を払えば、延滞に延滞はつきませんから、、、」「払わない!」
ただし、もしも延滞の督促状が来るのが面倒なら「会社を潰そう」である。
有限会社とりあたま、一巻の終わり、というわけである。
間違えてはいけないのは、これは「法人税」の話である、ということだ。
法人は、逮捕もできないし、懲役にするわけにもいかない。
同じ事を個人がやれば、これはマズイ展開になる可能性がある。
詳しい人には説明の必要はないのだが、1億円は「脱税」か「追徴課税」かの瀬戸際である。
ただの「見解の相違」では済まない場合があるのだ。
法人は、逮捕もできないし、懲役にするわけにもいかない。
同じ事を個人がやれば、これはマズイ展開になる可能性がある。
詳しい人には説明の必要はないのだが、1億円は「脱税」か「追徴課税」かの瀬戸際である。
ただの「見解の相違」では済まない場合があるのだ。
サイバラの「私が稼いだカネを持っていくのは泥棒だ」という主張は、まさしくリバタリアニズムそのものである。
ダンナのアドバイス通りに、有り金を持って海外逃亡しないのは「もうちょっとこの国で稼いで、おいしい汁を吸いたいから」だという。
サイバラこそ、ただしいリバタリアンなのである。
ダンナのアドバイス通りに、有り金を持って海外逃亡しないのは「もうちょっとこの国で稼いで、おいしい汁を吸いたいから」だという。
サイバラこそ、ただしいリバタリアンなのである。
さよう、国家は盗人である。
ただし、言うことを聞かない人間を牢屋につなぐことができる。国家と盗人の違いは、その権力を持つかどうか、である。
この盗人を、あまく見ないほうがいい。
ただし、言うことを聞かない人間を牢屋につなぐことができる。国家と盗人の違いは、その権力を持つかどうか、である。
この盗人を、あまく見ないほうがいい。