Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

荒呼吸

漫画である。5巻完結したので。
「荒呼吸」松本英子

3巻だったか?「やっちまった」子供時代の思い出がでてくるシーンがあります。
子ども時代の著者が、家の中で一人留守番をしている。
ふと、箪笥を見て思う。「ああ、これは幻なのに」
畳をみても思う。
実際に、自分の腕をつねると痛い。痛いが「でも、この世界も幻なのに」と思う。

そこで、突然に思う。「ああ、やっちまった。。。しばらくは、こっちだな」

読みながら、ああ、と思った。
おんなじだ、と。

私も、子どもの頃、やっぱりそう思った。
この「やっちまった感」は、どこかに、いつも根底にあるような気がする。

生まれてくるのは素晴らしい、人生は素晴らしい、という。
しかし、本当にそうかな?

私は、根底に、いつもその「やっちまった感」を抱えているような気がする。
生まれてきてしまったのは「ついうっかり」「あ、、、やっちゃった」という感覚である。
物心ついたときから、なんとなく、いつも思っていた。

ぼちぼち齢50を数えた。
なので、この「やっちまった」一幕も、終了のほうが近くなったと思う。

なんで、こんなへまをしたのか、だから言わんこっちゃない、というのが、今の正直な気持ちである。

いつかは、誰でもその時がくるのであるが、気をつけなくてはいけないのは、またやっちまうことである。それだけは、もう勘弁して欲しいものであると思う。

「永遠の命」を信じる宗教の方々もおられるようであるが、私に言わせれば、終わりのない罰ゲームのようなものに思われるんですなあ。

自分だけがおかしいの?と思っていたが、ほかに同じ感じ方をしている人をみつけたわけで、ほっとしている。

ちなみに、この著者も子供がいない。
当然である。
やっちまった人を、増やすわけにはいかないからね(苦笑)