Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

脱法ハウス

一軒家もしくは、普通のオフィスビルを細かく区切る。
そこに、3段、場合によっては4段のベッドを入れる。
その1区画が、あなたの部屋である。
今問題になっている「脱法ハウス」である。

消防法違反は明らかである。
カプセルホテルよりも、さらに野放しだから、どうしようもない。
しかし、ここを必要とする人もいる。

月間の家賃が2万。
都心で、この値段では住めない。
若年層の低所得労働者であれば、あとはネットカフェ住民になるしかない。
場所のよいネットカフェは、それだけで混み合い、泊まれないこともある。
第一、自分の最小限度の荷物すら置けない。
定住の場所が欲しい、郵便ポストが欲しい人は、脱法ハウスにはしる。

新しい現象だとおもうひともいるかもしれない。
しかし、この種の形態の住居は、香港では普通にある。
世界最悪の住環境と言われる香港では、不動産がおそろしく高い。
必然的に、住居は極限まで狭くなるしかない。

とうとう、東京も香港なみになったのか。

必要があって出現したビジネスを、むやみに規制するべきではない。
そう思いながら、しかし、それしか選択肢がない入居者の状況を思う。

脱法ハウスも増えてくれば、少しでも安く、広く、良心的な物件が増えるだろうが。。。
下手に規制をするよりは、たぶん、中長期的にみれば、良い結果をもたらすだろうと思うが。

世の中のすさまじさに、ため息をつくしかないのである。