Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

そうはいかないよねえ

どうやら「現代のベートーベン」は、とんでもない食わせ者だったようで。
これじゃあ、ホンモノのベートーベンは烈火のごとく怒っていることでありましょうなあ。

まあ、全ろうで名作を連発して書けるなんて、そんな天才がそうそういるわけないんだから。
こりゃあ「絵になるストーリー」を欲しがるマスコミ、業界含めて反省しなきゃいかんのでしょうなあ。
くだんの食わせ者氏は、単に「売りやすいストーリー」を提供しただけ、とも言えますからね。

ところで、このゴーストライターですが、へんな話、プラグラムの世界では一般的です。
ある会社が下請けにプラグラムを発注する。
成果物(プラグラム)を買い取るわけですが、そのとき、著作権も買います。
そうでないと、あとでデバッグも出来ないですからね。
他人の著作物の改変になってしまう。

で、買い取ったプラグラムを自社名で製品として売り出す。
まあ、アタリマエに行われておるのであります。

ですので、音楽や芸術に比べると、プラグラムは属人性が低いと思われているのでしょうね。
実は、同じ仕様を満たすプログラム方法はいくつもあって、その人ごとにコーディングにクセがあります。
プログラムといえども、やっぱり著作物なので、意外に個人差はあるもんです。

なので、この種の話には、私は少々鈍感なんですよ。
この食わせ者の偽ベートーベン、なかなかの商才と考えるわけです(苦笑)。

ベートーベンが「自称」だったら、ベートーベンファンとしては怒りますが、それも他人が勝手に呼んだだけだしねえ。

しかし、この人の曲、そんなによかったのかな?
全然聞いたことがないんですな。
なにしろ、現代の作曲家作品は、絶対に面白くないのに決まっておりますからね(苦笑)。
クラシックは、たぶん、その精神において、すでに現代では「終わった」んじゃないかな、と考えております。