Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

腹芸かな

大阪維新の会の橋下代表と、在特会会長が昨日、会談。
というよりも、10分間の怒号の応酬となって終了したようである。
「お前のいうことは!」「お前っていうな!」
という子供のケンカレベルだという。

本日の会見で、橋下代表は「ヘイトスピーチは問題で、表現の自由があるといっても一定の制約」という一方で「在特会のいう特別永住者制度は、特別扱いすることで差別を生むので、他の外国人と同じように一本化」という方針を発表した。

もちろん、史上最低の不毛な口論をメディアは批判的に報道。

しかし、である。私は思うのだが、これ、ひょっとして腹芸、何もかも承知の上の猿芝居じゃないのかな。

仮に、橋下代表が在特会の主張にも一理あると考えていたとする。
しかし、在特会ヘイトスピーチの圧力に屈したので、制度を変えます、というわけにはいかない。
有象無象含めて、たいへんな批判を生むわけである。

そこで、衆人環視の前で低レベルの大喧嘩をやる。当然、皆は呆れてしまう。
橋下代表と在特会犬猿の仲、しかし橋下代表も地方首長という政治家であるので、単に好悪の感情で動くことは出来ないから、一晩たって冷静になったところで「まあ、彼らの言うところも汲んでやる。しかし、ヘイトスピーチはいかんぞ」という話にしておく。
在特会とすれば、特別永住者制度が不平等なので、これを見直しするのであれば、ヘイトスピーチをやめても問題ない。目的は果たせる。

一方の橋下代表は、在特会シンパでなく、一応平等な立場で、特別永住者制度という外国人間の不平等の解消に乗り出した、という形になる。

橋下代表は、マスコミの力で政治家になった人である。
マスコミの利用法は、よく知っているはずである。
マスコミ注視の中での大喧嘩。彼らに絶好の記事ネタを提供すると同時に、個人的には反在特会というイメージをつくることに成功した。

もしも、私の想像どおりであれば、あざといが、政治家のとるべき手段としては至って普通のことであると思う。もしもそうであれば、橋下代表の政治センスは、まあまあだなあ、と思う。
ちょっとあざといが、ま、今のマスコミのレベルを考えると、こんな塩梅かな。

それでも、自分の政治資金も何も知らないという2世議員(しかも地元に住んでないんだよね)なんかよりは、よほど頼りになると思いますけどね。