Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

度量がなくて一人負け

さあて、第47回衆議院選挙も、おおかたの予想通りな結果となりました。
今回は、1票の格差問題があって、小選挙区は5減の295であります。

マスコミは「自公連合大勝利」と書き立ててますが、冷静にみれば選挙前から1減ですので、比率的には微増、単純な数は微減(というか横ばい)でしょうか。
今の安倍政権に対して、変えなくてはいけない要素も見当たらないし、という順当な判断でしょう。

野党では、海江田さんが「大将首を取られる」という歴史的な快挙(苦笑)を成し遂げたわけですが、それでも数は増えた。11議席も増えたんですから、これは悪くはないですよ。
むしろ、イマイチな頭領のクビのすげ替えができるので、ラッキーなのかもしれません(笑)。
ついでに言えば、党首の地盤を攻めるなんてのは選挙の常道で、小泉元総理もさんざんやられましたが、それでも一切地元に帰らずに応援演説で全国を回っていた。
空き城を攻められたくらいで落城するようでは、とても頭領の器にはあらず。

共産党は、大躍進の21議席。なんと、国会に法案提出権を持てるという素晴らしさ。個人的見解ですが、毎度比例で救われる穀田というアタマカチコチの教条主義的な国対委員長を変えれば、なんとかなるんではないの?
共産は、実は拉致問題を最初に取り上げたり、北方四島だけでなく「南樺太も日本の領土」だと主張したり、実は見方によっては相当の国粋主義なので(笑)。この際、いっそ融和路線の9条護持をやめて、自主憲法制定、日本人民解放軍創設の「結党の精神」に戻ってはいかがであるか。皇室護持を明確にするなら、さらに支持は拡大すると思いますが。

維新は、第三局壊滅の中で、1議席減らしただけ。「みんな」から移ってきた江田一党が踏ん張ったおかげ。橋下代表は「敗北宣言」を早々に出しましたが、私の個人的な感想では、これは勝ちに等しい「引き分け」じゃないでしょうか。

家臣分裂して殿様ひとりが逃げ延びるという落城戦でついにクビをとられた渡辺さんは、あの武田勝頼の最期を思い出して、哀れをさそいます。無常ですなあ。。。

で、「一人負け」は次世代の党でした。
19が2ですので、まさに大敗。

まあ、極右ということで、やはりこんなもんでしょう。
前回の都知事選で、田母神候補が思いのほか躍進したので、期待しちゃったんでしょうが、、、あれは、全候補中唯一の「原発再稼働推進」が利いただけでしょう。
他の候補は、枡添、宇都宮、細川とも反対。おかげで、脱原発一本の細川が票を集められず敗退。
本来、都知事に関係ないはずの原発が争点になり、推進票は田母神一本化になったためですので、田母神さんは小泉-細川コンビに感謝すべきでした。もしも、細川出馬がなかったら、泡沫でおわったはず。
間違えた選挙結果をもとに戦略を立案すると、このような負け戦になります。

選挙を見ていて思うのは、もしも次世代が割れずに、そのまま維新に合流していたら、です。
維新は大苦戦と言いながら、わずか1減。
維新と割れたことで、次世代には「極右」のイメージが染みつき、支持を落としました。
平沼さん以下には、我慢のならないことがあったんでしょうが、最後まで石原老兵は妥協を模索していましたね。石原さんも、東京都知事選挙を勝ち続けた人ですので、わかっていたんだと思います。
最後の名簿順にあらわれてましたが、仕方ねえから一緒に枕を並べて討死だあ、という最期。
無念でしたろう。

大望があるんなら、もう少し辛抱すべきでした。
そういう無用な潔癖さは、かえって狭量の表れ、指導者の度量を欠くと有権者は見たんでしょうねえ。
その結果の一人負けと、見たわけでした。