Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

カリスマ逝く

キューバカストロ議長が亡くなった。90歳の長寿であったが、つい先日、安部首相に会ったばかりだった。まだまだお元気とおもっていただけに、大変残念である。

カストロ議長はゲバラとともにキューバ革命をなしとげたわけだが、それよりも偉大なのは一貫して共産主義を曲げなかったことである。
ソ連が崩壊して、東側諸国が次々と寝返ってしまったわけだが、キューバだけは泰然自若としたものだった。
もちろん、特産の砂糖や葉巻を買ってくれるソ連がなくなったので、以前にもまして貧乏になってしまったのだが、しかし貧乏はそれ以前からもそうだったわけで、まったく貧乏でもたじろがないのである(苦笑)。

その一方で、医療は世界有数に発達しており、国民の治療費はただ。
ついでに野球も強いぞ(笑)。

共産主義国は、いずれも陰惨な末路をたどった国が多いのであるが、キューバだけはどこか、明るさが漂っていたように思う。
米国の経済制裁にもまったくひるまず。なにしろ、もとから貧乏なのだ(笑)。そんなもん、かえるのつらにショ○ベンだった。
これも、偉大なカストロ議長の人徳のなせる業といえるかもしれない。

カストロ議長の死の直前に、米国との国交回復ができたのは、最後の花道にふさわしい果報だったと思う。
オバマ大統領の数少なく功績にもなったわけだし。

功罪はこれから評価がされるだろうが、それにしても偉大なカリスマであった。
ひとつの時代が終わったしまったんだなあ、と感慨しきりであります。