「sudden fiction」ロバート・シャパード、ジェームズ・トーマス編。
いろいろな作家の作品を集めた短編集である。
長さとしては、日本で言うショート・ショートなのだが、有名な星新一のショート・ショートとは違う。
これらの作品には、あのような見事なオチがないのである。
長編から、もっとも印象的な場面だけを切り取ったような作品が多い。
物語は、だいたい唐突に始まり、唐突に終わる。
それが悲しくて、読者は思わず立ち止まる、という感じである。
あえていえば、片岡義男の作品に近いものを感じる。
長さとしては、日本で言うショート・ショートなのだが、有名な星新一のショート・ショートとは違う。
これらの作品には、あのような見事なオチがないのである。
長編から、もっとも印象的な場面だけを切り取ったような作品が多い。
物語は、だいたい唐突に始まり、唐突に終わる。
それが悲しくて、読者は思わず立ち止まる、という感じである。
あえていえば、片岡義男の作品に近いものを感じる。
淡雪のように、ふっとなくなってしまう。
読んでいるときは、それはそれは楽しい。しかし、それは一瞬である。
読んでいるときは、それはそれは楽しい。しかし、それは一瞬である。
こういう作品もあって良いのか、と思う。
評価は☆である。
続編が出たら、買って読みたい。
評価は☆である。
続編が出たら、買って読みたい。
私が読書を始めたのは、明らかに星新一の影響だった。
その軽妙で、洒脱で、エスプリの効いた文章にやられたのである。
今でも、たまに実家に帰ると読み返すのである。
昔読んだ話を、すっかり忘れている。だから、また楽しめるのである。
その上質な語り口に、思わず夢中になる。
その軽妙で、洒脱で、エスプリの効いた文章にやられたのである。
今でも、たまに実家に帰ると読み返すのである。
昔読んだ話を、すっかり忘れている。だから、また楽しめるのである。
その上質な語り口に、思わず夢中になる。
中学生から高校生の頃、そういう小説ばかりを読んだ。
いつしか、それは私のモノの見方を作り出し、ちょっとシニカルで、しかし強制とか体制が大嫌い、という人格形成に大いに寄与した(笑)。
当時の学校は左翼思想が全開だったので(笑)私は徹底的に自由主義、反共思想を持つに至ったわけである。
いつしか、それは私のモノの見方を作り出し、ちょっとシニカルで、しかし強制とか体制が大嫌い、という人格形成に大いに寄与した(笑)。
当時の学校は左翼思想が全開だったので(笑)私は徹底的に自由主義、反共思想を持つに至ったわけである。
この本を読みながら、そんな昔のことを思い出した。
あの頃は幸福だったんだなあ、と老いた両親を見ながら思った。
あの頃は幸福だったんだなあ、と老いた両親を見ながら思った。