Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

進化の袋小路

麻生副総理が「子どもを産まないほうが問題」と発言して批判されたらしい。「誤解を与えたなら撤回する」と表明した。

私は思うのだが、麻生さんの発言は正しいと思うのである。
日本の最大の問題は少子高齢化であって、老人が長生きすることではない。
政治家が出生率の低下に関心を持つのは当然である。
ただ、すでに遅きに失しているので、もはやどうにもならないのだが。

なんで子供を産まないのか?
私は「産んでもらえなかった男」なので、このあたりについて少々の考えがある。
ひとことで言えば、そもそも「無理ゲー」なのである。

今の世の中は、「生産性が高いこと」=「善」である。
生産性を上げるには、よりハードに働くことになる。無駄な時間は生産性を落とすからだ。
若いうちはお金もないし、給料も安い。それでいて、仕事は厳しいのが通例である。
そこで生産性をあげるために、男女も今や均等なので、必死に働くことになる。
その一方で、自由恋愛とやらをして、伴侶を見つけて、子供をつくれ、というわけだ。
もちろん「生産性」を上げなければいけないから、生産活動には悪影響を出さないように(なにしろ、保険料だって消費税なんか目じゃないくらいに毎年上がっている)やらないといけない。
へとへとになるまで働いて、そのスキマに恋愛して、子供までつくって、女性は子育てが終わったら復帰してまた働け。そうして「生産性」を上げるのだ。。。

できるか、そんなもん!と思うのである。
そもそも無理ゲー。
無理だから、子供は産まない、生めない。産んで貰えない(苦笑)。

少し大きく考えると、人間という種が、自分の生み出した頭脳という器官に支配されて、身動きがとれなくなってしまったのだと思う。
言うまでもないが、脳は子供をつくりません。
子供を作るのは自然である。
極端に発達した脳という器官のおかげで、種の保存に支障が出てきている、と見えます。
これは、人間という種の「進化の袋小路」じゃないですかね。

もう詰みだと思います、ハイ。