Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ガバガバシステムこそ犯罪

コロナのワクチン接種を請け負う羽目になった防衛省が、予約システムを作ったところ、朝日新聞毎日新聞に「ガバガバシステム」を暴露されて「犯罪だ」と逆ギレしている。みっともない事態である。

 

くだんのシステムは、ワクチン予約票の個人番号、生年月日などを入力して、ワクチン接種希望日を予約するものらしい。

朝日、毎日の各記者が実験したところ、個人番号がデタラメであっても、生年月日が未来の日付であっても(!)予約できてしまうのだという。

これは未確認情報であるが、二重三重予約もOKらしいが。。。

 

で、この記者たち、予約は一応「取り消した」とのことだが、防衛省は「貴重なワクチンを無駄にする、犯罪者に手口を教える行為だ」と怒っているというのである。

 

はっきりいうが、絶望的である。

 

SEの端くれとして言わせていただくが、このような「二重入力」や「不正な入力値」をチェックしてはじくのは、システムとして「出来て当たり前、一番最初にプログラマが習うこと」なのである。

「いや、仕様にないから」などという話があるが、バカをいっちゃいけない。

こんなのは打ち合わせ時に(SEが仕様整理をするとき、なんなら受注時の商談の中で)当然のように確認するべきことである。

もし、それで防衛省が「いや、そんなものは不要である」と言っていたのなら、その発注者は「絶対に今後、システム発注の仕事をするべきでない」なぜなら、いくら教育してもシステムの「イロハのイ」が分からない人に教育するのは無駄だからだ。生まれつきシステムが不自由な人なので、そういう仕事をさせるのは虐待です、そう言えるぐらいの話なのである。

 

信じられないのは、こんなシステムを「役員15人、社員5人のベンチャー」発注し、その費用が200億円だ、という話。いくらなんでも嘘でしょう?

だって、このガバガバシステム(システムの名に値せず、だって入力値を送るだけなら無料のグーグルフォームでいいじゃん 笑)が200億円だとしたら、国民の血税を詐欺したのと同じで、「貴重なワクチンを無駄にする」どころの話じゃない。即逮捕すべき案件だ。

 

日本政府がITに弱い、というのは今回のコロナ禍でよくわかったが、はっきりいって、単に「弱い」を超えていると思う。

なんというか、もう生きていてはいけないレベルだと思う。

犯罪的ですら、ある。

もう1回人生やり直せのレベル。それぐらい、ひどい。

 

そのひどいの象徴が、冒頭の犯罪扱いの話なのである。朝日、毎日の記者が行ったのはハッキングでもなんでもない。二重入力も誤入力も、普通のユーザーが普通にやっちゃう話なわけで、その「普通の」ユーザーに耐えられないシステムだと暴露しただけ。

つまり、メディアとして、政府の「やっちゃいけないレベル」の行政を指摘しただけ。

いいですか、「指摘された」ほうが「死んだほうがまし」なくらい、駄目だってことですよ。

 

それがわからないなら(たぶん分からないだろうけど)豆腐のカドにアタマぶつけて死んじまえ。バカは死んでも治らないけどねえ。

あーあー。