プロ野球シーズンも残りわずか。
我がベイスターズは開幕からずっこけ、交流戦で持ち直したものの、その立役者の捕手伊藤光の息切れとともに再び下降線をたどり、今や単独最下位であります。
まあ、そのへんは通常営業(笑)ということか。
どうも野球というものは、走攻守のそれぞれがそれなりのバランスを持っていないと良い結果は出ないもののようで、打棒が良くて3割バッターが何人かいても駄目ということでしょう。
しかし、投手出身監督が就任した途端、投手陣が崩壊とはねえ。
で、この季節になると「戦力外」というものの発表が出てくるわけですな。
秋の深まりとともに、悲しい通知、というわけです。
本人は、なんとなく感じているもののようですね。
いつの間にか、チームの中でも若手とは言えなくなり、一軍に帯同しなきゃならんはずなのに、ずっと2軍暮らし。気がつけば、まったくお声がかからなくなっている。
プロ野球は、1軍で試合をしてナンボの世界。
2軍はあくまで1軍に上がるための錬成の機関なのであります。その2軍に、もう若くない選手がずっと置かれるということは、使いみちがないと思われているということですね。
本人の落胆と「ああ、やっぱりな」という感覚。そして「まだやれる」という少しの矜持。
わかる気がするんですね。
私もフリーランスになってから、幾度か、そんな思いをしたことがあります。
仕方がありません。
そんな私でも、また違う現場では、ブイブイ言わせたりする(笑)
たいていの人間は、大した能力はないものの(本当に能力のある人もいますが、実に少ない)そこの仕事との「相性」というものはある。同じ人間が、あっちでは駄目、こっちだと必要不可欠。
単純に、こっちの他の人間がレベルが低いからでもない。こっちのほうが、結構儲けていたりする(笑)どうも、仕事のまわり方、というか、そういうものが違う。
なので、戦力外になっても気にすることはない、というのが今の自分の考えですなあ。
また、必要とされるところに行けばいいだけじゃないか、と。
意外に、そんな場所は転がっているもので。
で、戦力外通告を受けた選手たちの今後を思うわけです。
しばらく現役に(できるものなら)しがみついてみるのもよいし、良い機会と見切りをつけて、違う世界に行くのもいい。彼らはだんぜん若いのだし。
心が折れる必要はないんだ、ということだけを伝えてあげたいなあ。
「しんぱいするな。なんとかなる」(一休禅師)