プロ野球ファンなので、一応、クライマックスというのは気になるのです。
贔屓のチームでなくても、やっぱりね。
日本シリーズの前哨戦的な感じですかね。
それにしても、リーグ優勝を逃したチームが日本シリーズで勝ってしまう、いわゆる「下剋上」ですが、ソフトバンクさんとか、常連のようにありました。
なんだか、「小選挙区で負けたのに比例で当選してしまう」選挙のようですな(笑)
もちろん、評判の悪さもついてまわるのですが。
実は、私は、これはあんまり嫌いじゃないのです。
日本は、失敗に対して非常に手厳しい国で、だいたい、「水にオチた犬は叩け」です。
破産者、会社倒産、あるいは前科者。ずっと差別的な待遇を受けるわけです。「自業自得」だということです。自己責任でしょ、一生沈んでろ、みたいな。
でも、それをやっていると、この国の超低金利なのに預金だけが積み上がる世界ができるのです。金利を取るためには、リスクを取らなきゃいけない。リスクをとれば、失敗することがある。失敗に非常に厳しいので、わずかな失敗もしたくない。だから、このまま、ズルズルと長期低落するに決まっております。
調子の良いときはいいんですが、悪いときは何かを手を打って、リスクをとらなきゃなりませんからね。
失敗への救済がなさすぎるのが、実は失われた30年の遠因であろうと。
なので、下剋上シリーズも、はては比例復活も、釈然とはしないけれど、でもいいじゃないかと思うわけです。
ちょいと怪しい、けど、まあ救われることもある。
そんな「いい加減さ」もないと、世の中はよくならんのではないかと。