オフィスを来年度から引っ越すことになった。
今の仕事場はかなりの人数がいた時代の倉庫を兼用した感じで、広くて作業にも便利だったのですが、そろそろ今のプロジェクトも終わってきて、身の丈にあった広さにしてしまおう、という話であります。
まあ、こちらも還暦近いSEなんて、いつまでやれるかわかりません。身軽にしておくのは悪くないと考えるわけです。だいたい、私の仕事なんてのは、ほぼテレワークでできる類のものなんですが、1日自宅にいると仕事にならないんですねえ。やっぱり、仕事場は必要だと思いますが、もう小さくていいかな、と。
で、倉庫を整理すると、不要の機材がやまほど。中古のパソコンやらサーバがウン十台あるわけです。これでも、4年前に一度大幅整理をした。そのときだって、2トントラック(ロング)に一杯捨てて、不要パソコンなどは無料廃棄サービスを探して、たいへんでした。
ところが、今回も無料廃棄サービスを探してみたら、出るわ、出るわ。この4年間の間に、大変な苦労をして探しだしたパソコン無料廃棄サービスが、今やザクザクあるわけです。
すごく便利になったんだなあ、と実感。
各社、データ消去や台数まとめて引取サービス、送料無料など、工夫を凝らしています。
知らない間に、便利なサービスがどーんと増えている。ああ、世の中は進歩しているんだなあ、と実感するわけです。
クチの悪い人は「日本なんか、この30年、なあんにも変わっていない。アメリカからりんごマークのスマホがやってきただけ」などと言うのですが、やっぱり世の中は変わっているんです。
ただ、海外に比べると、変化が地味なので、目立たないだけではないか、と思う次第。
いわゆる「静脈ビジネス」なんて、そんな花型の商売ではないイメージですけど、今後は分からない。東京五輪のメダルが都市鉱山で生まれた金でできていたように、再エネと並んで、今後の世の中を動かすパワーになるかもしれない。
考えてみれば、シェアリングのサービスなんて、形あるものはすべて「使えれば中古でOK」ということでしょう。新車にこだわる人が、カーシェアリングサービスを使うとは思えない。
どんどん、世の中の意識が変わってきていると思います。
オークションなどを利用すると、中古品をやりとりするのに、金額が問題ではなくて、相手の「信頼」が大事なことに気がつきます。どんなに品物が良さそうでも、評価が悪い人は取引しないでおこうと思う。これ、シェアリングでも同じことが起こるのではないかと。
今までの「金額が大きければ勝ち」の世界は、ゆっくりと変化をしている。
これも、世の中の動きなんでしょうかねえ。