エル・カンターレこと、大川隆法氏が死去。自宅であったそうで、突然のことであったらしい。思えば、一代で、しかも舌先三寸で(失礼)徒手空拳の男が結構なコングロマリットを築いたんだから、すごいことであると思う。ま、そこは素直に。
ベストセラー作家だしねえ。
実は、私は大川氏をイタコ芸人として高く評価していた。タイムリーな話題でたちまち守護霊様が降臨してくるのに抱腹絶倒だったのだ。
さらにすごいのは、そんなイタコ芸のターゲットになった人には、もちろん存命中の方もたくさんいらっしゃったわけで、当然のことながら名誉毀損訴訟の対象になるところ、まったく負けなかったことである。
だって、本人じゃなくて「本人の守護霊が語った」というんだからねえ。本人ではないのだから、名誉毀損は成立しない。
さらに「いや、本人と紛らわしいではないか」と控訴した人もいたようだが、これも「守護霊などといういかがわしげなものを、普通の人が本人と取り違えることはありえない」というので却下。まさに無敵だ。かくして「守護霊と言えば何でもオッケー」という天才的なビジネスモデルを案出したのである。さすが東大、抜群の頭の冴えではないか(笑)。
その大川氏であっても、おそらく、今回の自分の死を予感はしていなかったもののようである。66歳。まだ全然若い。
「神ならぬ身の知る由もない」という。
こればかりは、誰にも分からないのであろう。
自分も今年は還暦になるわけだが、、、そろそろ、ヤバそうなものは始末しておかんといかんなあ、、、などと(苦笑)
いやいや、とても他人事とは思えませんからなあ。