学生時代から当時のPC-88(8bitコンピュータ!)でゲームをして遊んでいた。一番最初の「信長の野望」のユーザーでもあった。
それがきっかけでパソコンをいじるようになり、ついには商売につながることになるんだから、人生はわからないものである。
20代のころはまだゲームで遊んでいたけど、30代になって仕事が猛烈に忙しくなってやらなくなった。
それが、ちょうど50から復活して、またちょくちょくと遊ぶようになっていた。
50になったばかりの頃は、物理的にも心理的にも、すごく苦しいときで、何か逃避するものが欲しかった。学生時代の知人が「もうあくせくしたって、たかが知れているし」と仕事も「生きてるだけの最小限」にして、あとは趣味に浸っているのをみて「いいなあ」と思った。
私も、もう見切りをつけよう。自分の閉じた世界で幸福に生きよう、そう思った。
それで、すごく久しぶりにパソコンゲームに戻った。
おかげで、苦しいときに、逃げ込む先が出来た。
しかし、私は還暦をまもなく迎えるわけで、復帰10周年の前にPCゲームをやめることにした。
自分としては「いい加減に、色々と見切りをつけた」つもりだったが、どうも、自分の本心ではないようだと気がついた。まだ未練たらたら、なんだね(苦笑)
そうすると、時間が足りない。私の残り時間を、ゲームに費やすことはもうできないんだと思った。
ほかに、やりたいことがある。
ゲームで遊んだ日々は楽しかったし、パソコンの前で思わずガッツポーズをしたり、徹夜したあげくに力尽きたこともある。みんな、思い出である。
そんな中で、ずいぶん救われた。だけど、そっちには、もう戻らない。
今からやれること。まだ、やれること。
そこに集中するべきだという気がして、どうも仕方がない。そんな勘のようなものがある。その声に従おうと思う。
今まで、たくさん遊んでくれて、ありがとう。さようなら。