昨夜は、10年来の知人と新宿の「渡邉」で蕎麦屋酒。だし巻きだの板わさだの、定番をつまみながら菊正宗。
それにしても、6時には続々とお客さんが入店してくるのには驚いた。
普通、飲食店の月曜日というのは、客が入らないものというのが相場なのだが。
で、この店は、蕎麦を店内でライブで打っている。
客が入りだすと、そば打ちの音が店内に響いて活気を演出するのです。
もちろん、打ち立ての蕎麦はキリッとエッジが立って、香りが高くて、言う事なし。
酒を飲むなら蕎麦屋に限るなあ、と。
「蕎麦は日本のバー」だというのが私の持論なのですが、いつもでふらりと入れて、友人と談笑して、酒とつまみを楽しんで、食事まで出来る。その上、寿司だの天ぷらだのと違って、懐にも優しいのです。寿司や天ぷらは、いったい幾ら取られるのか、初見の店だとおっかなびっくりですが、蕎麦屋はそういうことはない。
もはや我が国の無形文化財だと思いますなあ。
最近、コロナ規制が緩和されて、また外国人の観光客が増えてきております。
それはそれで喜ばしい。
しかし!蕎麦屋に来て、蕎麦をすする音にクレームをつけるのはやめてもらいたい。
蕎麦をすするのは、蕎麦の香りが鼻に抜けるのを楽しむためである。江戸の昔から、かようにして日本人は打ち立ての蕎麦の香りを楽しんできたのです。
文句があるなら、けえれ!と思う。
我ら日本人も、かの国でパスタを食する際に音を立てぬように致しておるではないですか。文化はお互いの尊重があってしかるべき。
文句があるなら、けえれ、けえれ!、、、
と心の中でつぶやいた夜ではございました。。。