昨日、たまたまネットに転がっている記事を見ていたら、こんな投稿があった。
「娘が、できちゃった結婚をすることになった。表面上はおめでとう、といったが、心中はフクザツである。ちゃんと、結婚してから子供をつくるべきと考えていたので、実はがっかりしている」
というものであった。
世間では、今や3人に1人は離婚する時代となっている。離婚の原因は様々であろうが、今も昔も大きな要因の一つに「子供が出来ない」というものがある。
ふと思ったのである。
このお母さんは、もしも子供が結婚して、子供が出来ないで離婚するとなった場合に「それはちゃんと順番を踏んだ結果なので、大丈夫だよ」というであろうか。
昨今、LGBTQの婚姻に対して、賛否の声がある。否定派の大きな根拠に「同性の結婚では子供ができない」というものがある。
ならば、子供が出来て結婚するというのは、結婚後も子供が出来ないという状況を回避するには最も簡単かつ有効な解決策であるから、大いに推進するべきである、という意見でないとおかしい。LGBTQの結婚反対、できちゃった結婚大賛成だ。そうでないとすれば矛盾しているように思うがどうか。
何が言いたいかといえば。
つまるところ、何でもそう都合よく運ぶばかりであるわけがない、ということなのだ。
結婚する。子供が生まれる。
いずれも、それなりに難しさがあるわけであって、実現できない人だって多いのである。私のように(爆)
ならば、順番がどうこうというのは、厳しく申せば仏教用語で言う「増上慢」つまり「思い上がり」であると思う。人間の欲にはキリがない。
少なくとも、子供が出来てちゃんと産んで育てようと決意した男女がいる。
「失敗組」の一人として思うのは、大いに祝福すべきだということなんですよね。