「老いた殺し屋の祈り」マルコ・マルターニ。
帰省中の新幹線内で読む。
主人公は還暦すぎた殺し屋である。心臓手術を受けて一命をとりとめた。
そこで老殺し屋は、二十年前に生き別れた女と子供のことを、思い出す。
ボスは、今さらやめておけ、というが、主人公はひと目見たいといい、親友に調査してもらって会いにいく。その途中で、宿の女主人と親しくなる。
その主人公を何者かが襲うが、返り討ちにして撃退する。その直後、親友は何者かに殺されてしまう。遺書があり、実は主人公の別れた女と子供は殺されている、指示したのはボスだと言う。
主人公は、衝撃を受けるが、宿の女主人に慰められ、これからはこの女と一緒にいたいと考える。ところが、その女主人がタチの悪い男に捕まってしまい、主人公は彼女を助けるために危険な行動を起こす。。。
おー、面白い。二十年前の事件の真相と、老殺し屋がこれからどう生きていくかが交錯する。
評価は☆☆。
今さら二十年前の恋人に会ってみたところで、、、というのは真実だろうと思う。相手にもその後の生活があるわけだし。
言い方は悪いが、未練というにも足りない話で、ただの感傷であろう。
年をとると、思い出はたくさんあるだろうけど、それは思い出のままにしておくべきだと思いますね。