昨日の自衛隊の銃乱射事件。
つまりは、陸自の新兵が、きびしいシゴキに耐えかねてブチ切れた、ということであろう。
「お前らはクズだ、役立たずだ!」
「イエッサー!」
「俺が今から、そんなお前らの骨の髄から叩き直してやる!」
「イエッサー!!」
「いいか、俺がいいというまで、まずはその場でプッシュアップだ!」
「イエッサー!!!」
。。。ついに、キレた阿呆が出てしまったのだろうなあ。
夜中にコソコソ逃げだすくらいなら、まだかわいいいが、逆ギレするとは。
昔の帝国陸海軍でも、新兵いじめはすごかったと聞く。中には自殺者も出て、しかし公式には「訓練中の事故死」となっている。
戦艦陸奥なんかは、新兵いじめのノイローゼになった兵が爆沈させたという説があるくらいだ。まんざら否定されないほど(戦艦陸奥の爆沈理由はいまだに不明である)海軍の新兵いじめはひどかった。
もちろん、陸軍もひどかった。しかし、陸軍の新兵いじめは、海軍よりも幾分マシだったという。理由は簡単である。
陸軍は、新兵だって全員銃を持っている。行き過ぎたいじめをすれば、あとで何が起こるか。。。軍曹だって、そこは想像がついたわけである。
海軍の場合は、武装がない。将官以上が飾りの短剣をぶら下げているだけ。丸腰の新兵相手なら、いくらでも残酷になれる。それが軍隊という組織の真実である。
今回の事件を教訓に、今後の新規入隊者へのプログラムが見直されるかもしれない。
今後は、忍耐力の劣る若者が増えてくるであろうし。いつまでも、昔の基準ではいけない、ということもあるかもしれないと思うのである。