膵臓の検査だが、すい臓は深くてよく見えないので、超音波内視鏡というやつを胃のいちばん奥につっこむわけだ。その裏あたりがすい臓である。
こんなところに内視鏡をつっこまれたら、いかな剛の者でも泣いて許しを請うことになるので、麻酔をかけて行う。墨東病院では、日帰り手術センターというところでやる。
まあ一応、手術の仲間だということになっているのだ。
「付き添いのかたは?」そんなもん、いません。だいたい、開けるわけじゃあるまいし。
実は、この検査は4年前にやっている。
ずっと半年に1回、MRIですい臓チェックをしているのだが、MRIだとすい臓の嚢胞の中身がわからない。大きさはわかる。大きさが変わらなければ、まあ大丈夫なのだが、念のために4年に1回くらいは、中身を見るというのでこの検査をやるのだ。
そうか。あれから4年も経ったのかと思う。
4年に一度の五輪ローテーションなのだ。
検査は麻酔がかかっているのに、何かずっと意識はあって(たぶん、本当は寝ているはず)腹の中でごつごつやられるのが痛かった。とはいえ、耐えられない痛みではない。鈍くて、ちょっとお隣さんの痛みくらい。
終わったら、回復室で麻酔がさめるのを待って終了。
なんということもないのだが、終わってみると、妙に疲れている。朝から飲まず食わずなので、空腹なためかもしれない。
早めに帰宅して休むことにする。
次の4年後も、これをやるのかな?と思う。
やっている限りは、たぶん、大した問題はなく健康を維持できているはずだ。
よし、次の4年。まだまだ、生への執着はしっかりあるというわけなのだ。