Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

消防設備士の更新研修を受ける

昨日は、まる1日座学。消防設備士の更新研修を受けてきた。

場所は、秋葉原の消防技術試験講習場。

秋葉原駅の電気街口から上野方面に線路沿いに少し歩いたところにある。

消防技術試験講習場

朝9時から午後5時まで、みっちりのスケジュールである。遅刻すると失格という厳しい定めなので、早起きして出かける。

講習後には効果判定という名前の試験があって、赤点をとると居残りで補習となる。しかし、講師の先生が「ここ、出ます」とか「はい、ここチェックして」とか声をかけるので、それをちゃんと聞いていれば普通に落第することはない。

無事に終わって、免状に講習受講の赤いスタンプを押して返してもらう。これで、あと5年間は資格持ちである。そのときの自分の年令は65になる。だから、この資格を活用することはほぼないと思われるのだけど、せっかく取った資格が喪失するのも寂しい気がして、更新講習を受けたわけだ。

 

秋葉原で働いていたのは、ちょうど10年前になる。つい昨日のように思われて懐かしい気分で、帰りの駅までの道を歩いた。あのときは、色々と本当に大変だったと思い出す。そのときの自分にもしも会えたら、これからもっと大変で色々あるけど何とかなるから、と声をかけるだろう。

 

それにしても1日をずっと教室で勉強に費やすというのも、高校時代以来ではないか。大学の講義はサボりの常連だったから、まる1日教室という記憶がない。

しみじみと思うのは、まる1日を教室で勉強できるというのは、なんと贅沢で幸福なことだろう、ということだ。地方の地味な公立校の高校生だったのだが、自分にはそんな日々が灰色に思えていた。

そのときの自分に会えたら、お前は幸福なんだ、こんな日々はあと何十年、下手したら死ぬまでないんだよ、と言ってやりたい。

物事の価値は、往々にして後でわかる、ということなんだろうなあ。