ジャニーズの性加害事件の再発防止チームが報告書を提出。根本原因は故人のジャニー喜多川氏の性嗜好異常だとした上で、責任を取って藤島ジュリー社長の辞任を求めたそうである。
実は、私はこの報告書は間違っていると思う。
私が大学生だった40年前ですが、ラジオ局でバイトしていた先輩から業界の内情は色々と話を聞いていた。ジャニー氏が未成年の男性を殊の外好む、というのも有名な話だった。
英国BBCの報道で火がついて大騒ぎになったわけですが、こんなのは、業界関係者だったら「誰でも知ってた」のである。「そんな話は初耳です、私は聞いてなかった」などと言っている業界人はすべて嘘つきですよ。
根本原因は「誰もそれをおかしいと言って取り上げようとしなかった」ことである。
NHKが、あれだけジャニーズと昵懇で（名前を聞いたこともないグループが必ず毎年紅白に出るんですから）こんな内情を知らなかったはずがない。「みなさまのNHK」が何をしていたのだ？！という話ですが、知りませんでした、じゃないだろ。知っていたけど、知らないふりをしたのだ。ぶっちゃけて言えば、業界人ぜーーんぶ、知ってたけど、知らんふりをしていた。それが事実でしょう。
なぜ、そうしたのか？
それが根本原因、というものである。
間違った認識で書かれた間違った報告書による、その場しのぎの対応策。おそらく、ほとぼりが冷めるまで、大人しくしていようという程度の話になるでしょう。
生き馬の目を抜く業界なので、その間に、ジャニーズのパイをどっかが取っていくかもしれない。その結果、ジャニーズ事務所は大幅な後退をするかもしれない。
だけど、根本原因は何も変わっていないから。
この世界では、形を変えて同じようなことが起こるであろうと思います。
