Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

地価上昇

国交省の地価調査で、全国的な地価上昇が確認されたという。大都市圏の東京、大阪、名古屋は今までも上昇していたのだが、今年はそれに加えて地方も上昇したということらしい。デフレ脱却のひとつの現れということなら歓迎できるわけだが、どうも、その他の景況と併せて考えると、地価のみが上がっているような感じもある。

 

その地方のなかで、特に目立つのは地方でも大都市圏の周辺部で、首都圏では千葉県が上がっているとのこと。神奈川、埼玉に比べて千葉は今まで上昇が遅れていたので、そのぶん割安というのが人気の理由らしい。上昇率1位は我孫子だとか。

 

私が自転車でよく行く手賀沼の北岸にあたり、たしかに雰囲気は良いところだと思う。が、一番の要因は電車の始発があることだろうか。

だいたい、千葉でもたとえば流山のおおたかの森なんかは、子育て世代には一番の人気の住宅地であった。自然が多く、しかも子育て世代が流入して学校も増えたのである。今の住宅地の人気を見ると、実は無理して住宅を購入する層は必然的に子育て層であって、学校の立地が深い関係にある。過疎化が進んで限界集落に近づくと、まず学校がなくなる。すると、どんなに割安でも子供の通学に問題があるから、こんな土地が復活することはまずないわけだ。

おおたかの森はそんな意味でも人気があったわけだが、そこでは高くなりすぎて手が出なくなった人たちが、必然的にそれよりも遠くに、、、となると、そりゃ我孫子になる。つまり、バブルのときと同じく「地価上昇につれて、だんだん遠くに」という話にすぎないではないかとも見える。地価上昇が収まれば、ふたたび都心回帰となるでしょう。

 

ところで、私の猫のひたい住宅はリーマン直後の2009年に購入したのだが、歩いて1分のところに小学校があり(たまに放送が聞こえる)、JR駅からも徒歩圏なのですが、もう開発し尽くされていてめったに物件が出ない。ただ、同じ町内で昨年1件だけ出た我が家同様の猫の額が(我が家よりもかなり奥で遠い)どえらい値段になっていて驚いた。とても今じゃ買えません。

では、資産価値が上昇して嬉しいかというと、全然そんなことはないのである。なにしろ、こっちは他にいくところがなく、愛猫とずっとここで暮らさねばならんのだ。固定資産税が上がるだけの話なので、むしろ迷惑なのである。

それにしても、あんな値段で、仮に賃貸にまわしてもローンが払えないだろうに、、、と思うと、やっぱり地価は少々いきすぎ、、、だと思うのですがねえ。