Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

道路行政よ、、、カオス拡大

自転車評論家の疋田智さんのメルマガを読んでいたら、いかにも!というお話があったので紹介する。

 

電動キックボードに、今度「サドル付き」の新機種が出るのである。すでに、電動キックボードは道交法で「小特」として解禁されているのであるが、そいつにサドルをつけたもの、なのだ。電動キックボードにサドルをつけてはならん、という法律はないので、可能なのである。

しかし、こいつはどういうシロモノかというと、つまりはサドルに腰掛けてスロットルをぐいっと捻ると、ヒューンと加速する、、、電動バイクというほかないわけである。

で、この小特ですが、

1)自転車と同じスペースを走る。つまり、歩道も走る!

2)制限速度は車道20km、歩道6km。

3)パワー600以下。ちなみに、今の電動アシスト自転車が200w以下です。その3倍。

4)ナンバープレートはあるけど、免許は不要。16歳以上で乗れる。

5)歩道走行時は緑ランプ、車道走行時は赤ランプが点灯する。

 

で、疋田氏いわく「歩道を爆走するこの電動キックボード(バイクだよなあ)が、なぜか必ず車道ー歩道モードを切り替えを忘れて時速20kmで爆走する。歩道上のベビーカーを押すお母さんや杖をついたお年寄りが怪我をする事故が続発する」と。

まったくその通りだと思う。

 

今でも、歩道上をまったくペダルを回していない電動アシスト自転車が爆走している。多くが、チャイナ製のフル電動モードが付いた違法電アシである。しかし、こういう車両を警察官が取り締まっているところを、見たことはありません。

実際に、これらの違法電アシはたちまち加速して逃げてしまうので、警察官が走っても自転車漕いでも追いつけない。追って逃げられて警察のメンツが丸つぶれになるよりは見て見ぬふりのほうが良いのでしょうが、上記の小特、電動モビリティもそうなる。

それも、今度は車両が「合法」ですからね。万が一、捕まっても「うっかり(!?)歩道に切りけるのを忘れてました」で済んでしまうから、大した罪にもならない。

歩道モードの時速6kmは早足の人が歩く程度のスピードなので、これで歩道を走るわけがなく、絶対に20kmで爆走するであろう。

出力600wは電動アシスト自転車の3倍のパワーですので、時速20kmまで一瞬で到達する。爆加速で、普通なら「つんのめる」わけであるが、だからサドル付き。それならこけない。ちなみに、違法電アシの出力はそれを上回るやつも多くて、そうなるとひっくり返るので、異様に太いタイヤをつけて誤魔化してある。日本のメーカーなら、なめらかに加速するようにパワーコントローラを付けますが、そうするとコストがかかる。安中華であれば、パワコンよりも太タイヤをつけたほうが安く簡単に転倒対策になるという訳である。そんなシロモノでも、一向に警察も取り締まらないし、輸入も規制されていない。

この小特の登場で、歩道上はなおのことカオスになるに違いないわけである。

 

こんなメチャクチャな道路行政があるもんか、と思うのだ。

これ、某落選中の元議員が運動してできたとかなんとか、、、あのあたりの国から、カネでももらったか、と思うのですね。

この国の道路行政は、もうだめですよ。