Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

スケジュール帳の季節

この時期になると、スケジュール付き手帳が売り出される。毎年購入するのですが「今年はもうやめようか」と思いつつ、まだ買っている。

 

若い時から、手帳型のスケジュール帳を愛用していた。そのうち、記入スペースが大きい方が使いやすいと気がついて、手帳をやめてでかい週刊誌サイズのスケジュール帳を長年愛用した。仕事関連のメモを、すべてこれに書き込めるから、1冊で済む。

変化が起きたのは、スマホ登場以降である。スケジュールを、サイボウズやグーグルカレンダーに書きこむことができるようになった。それでも、初期はスマホの能力がプアで、モタモタと時間もかかるので、やっぱり手帳を使っていた。本格的に「もうスマホだけでいいんじゃね?」と思い出したのは、2015年である。この年から、週刊誌サイズをやめて小さなB5サイズにした。手書きメモが必要な場面だけ、これを使うようにしたのである。

最初はそれなりに厚みのあるやつを使っていたが、それも使用頻度がさほどないことがわかったので、翌年あたりから100均の薄いやつにしてしまった。それで不便だったことがない。すでに、手書きメモをほとんど使わなくなっているのである。

そうなると、こんなもの、もう不要なので買わなければ良いという話になるのだが、なんとなく、ないと寂しいのである。長年の習慣である。

で、今年も買ってしまった。

買うと、まず、一番うしろのページの氏名やら連絡先やらメールアドレスを書き込む。

今年の11月から始まっているカレンダーを見る。そうして、いよいよ今年も残りわずかになってきたと思うのである。単なる儀式だ。

思えば、習慣なんて、ほとんど単なる儀式が多いであろうけど、生活というのは、ある意味で単なる儀式を慎重に繰り返すことで成立している部分も大いにあると思う。ひとつひとつの行為に、常にいちいち意味付けとか価値を再確認している人は、そう多くあるまいと思われる。

なんとなく、恒例の行事を繰り返して、また1年が過ぎていく。

それで良いのじゃないかと思い始めている。