Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

台湾総統選

今日は台湾総統選が行われるそうだ。今回の能登半島地震でも、多額の寄付(なんと11億円も!)を寄せてくれる台湾は、我が国の近隣諸国の中で唯一まともな国であるが、その総裁選となると、どうしても関心を持たないわけにはいかない。大きな争点は対中共との距離感というわけで、候補者が3人いるのだが、それぞれスタンスが違うようだ。

 

与党民進党の頼候補は、現副総裁で祭英文総統の路線を引き継ぎ、親米で独立志向的である。一方の国民党の候候補は、親中路線。第三の男、柯候補は、米中対立の架け橋となる路線を訴えている模様。なんだか、かつての韓国の「バランサー外交」を思い出すが、結局はコウモリ扱いになりましたけどね(苦笑)ま、そんな三者が三様の主張をしているようだ。

 

日本から見ると、あからさまに「台湾統一」を公言する中共のキンペーさんに接近するのは危険に思えるのだが、実は意外に接戦らしい。経済的にもっともつながりが深いのが大陸なので、何かと世話になっている中共に悪い感情を持っていない人が多いという事情がある。へたに台中関係が冷え込んで、商売に影響が出ては困ると考えるわけだ。

 

日本にしてみると、実はもっとも大事なのが、この台湾とフィリピンである。先の大東亜戦争のとき、日本はひどい目に遭ったという印象を持つ人が多いと思うが、実は開幕緒戦の連勝の時期を例外としても、昭和18年くらいまでは、意外に生活の困窮はなかったのである。いうまでもなくシーレーンが生きていたからだ。しかし、19年になり、フィリピンが落ちるともうダメで、日本の生活は石器時代寸前にまで落ち込んだのだ。日本にとっては、海路の資源が非常に大事で、特にフィリピン、台湾、沖縄を結ぶラインで障害が起きるとお手上げである。台湾有事となれば日本は大打撃をこうむるわけである。

 

まさか、戦争までは、、、と考えたいところだが、キンペーさんの胸先三寸で決まる世界で、実際にロシアのように「勝てば官軍」なので、いけるとなればやったほうが良いのじゃないか、、、結局は何もできないだろう、、、と考えない保証はない。戦争を避けるには、こわもてのほうが良いのか、それとも甘い顔も見せたほうが良いのか?難しい判断であろうと思う。

 

個人的には、今の路線を継承したほうが良さそうに思うのだが、、、台湾国民の判断を見守っていきたいと思います。。。