Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

アンくんの葬式に立ち会う

猫のアンくんのお葬式に立ち会いした。都内のお寺の一角であった。宗派上の問題があるのかどうか分からないが、一応、建前としては別法人である。収益事業になるのであろう。それでも、価格は低廉なもの、とのこと。

 

待合室で最期のお別れをして、火葬場へ。飼い主心づくしのお花や写真、ご飯も供えられて、いざ火葬。

しばらく広間で思い出話などして、それから骨あげ。猫の喉仏を初めて見たが、立派なものであった。

丁寧に骨壷に収めるのに参加する。

骨あげが終わり、終了である。お寺らしく、小さなアンくんのお塔婆まであった。慰霊祭でおまつりするという。ありがたい話である。

 

人間の葬式には何度か参加したが、猫の葬式は初めてである。分かったことは、人間の葬式と悲しみは変わらないことだった。生前を知っていれば、それだけ悲しみは深い。還暦男が猫の葬式で鼻水たらして泣いている姿は滑稽であろうと思う。しかし、仕方ないのである。そのうち、こちらの方が焼かれる側にまわる年齢であろうと、悲しいものは悲しいのだ。

 

我が国の仏教は、山川草木悉皆成仏を宗とする大乗仏教である。それでなくても檀家不足のお寺は多いと聞く。犬も猫もいまや家族なのだから、こういうお葬式は、それこそ宗派を上げてやってもよいのではないかと思った。仏の御心に触れる機会になると感じた次第である。