Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

卒業とは

小池知事のカイロ大学卒業疑惑が再燃しているようであるが、知人のマスコミ業界人に昨日、久しぶりに連絡が取れて、雑談ついでにその話になった。たいへん興味深いので、以下。

第1に、この疑惑は現時点では、何も確定したものがない。「疑惑」である。で、何年か前に文春報道があったとき、主要マスコミのカイロ支局は、当然ながらカイロ大学に取材した。大手三紙、時事と共同の通信、その他の中東支部があるマスコミはすべて動いた。で「ユリコ・コイケは卒業生である」という回答なのだ。なので、ニュースにならない。逆なら、ニュースになるのだが。。。

第2に、この手の疑惑は、実は過去にもとっくに調査済なのである。というのは、日本のマスコミは、初入閣した閣僚の過去の経歴については、すべて裏をとるからだ。さすがに初当選した議員全員を調査するのは大変なので、一部のタレコミがあった場合を除いて、初入閣組の「身体検査」をやる。なので、初入閣した閣僚で、学歴その他の偽りがあると早々にばれるのである。そのタイミングでばれる政治家が多いのは、そのためだ。小池百合子は2003年に環境大臣として初入閣しているので、実はこの時点で「身体検査」は済んでいる。

ただし、その卒業の経緯に疑義が、、、ということの中身は、わからない。今言えるのは、カイロ大学自体は小池百合子の卒業に関して、肯定しているという点だけだ。

 

なお、小池百合子はフリーの通訳だった83年に「3日で覚えるアラビア語」という本を出版している。この本の「著者紹介」が「カイロ大学首席卒業」だった。本が売れて、89年に再販がかかったが、その際には「首席」の文字が抜けている。つまり、フリーランス業の商売のために、最初は自分の経歴を「盛った」のであろうが、あとになって「盛りすぎ」だと思って削除した、、、ということではなかろうか。なお、アラビア語は国によって方言が強い言語であるが、この「3日で覚えるアラビア語」の内容はエジプトのアラビア語で間違いないようである。

 

私は思い出した。

大学時代に、相当かわいい女子がクラスにいた。私の大学は、単位取得上、3年になったら皆がゼミに入ることになっていたのだが、その子はほぼまったく!ゼミに顔を出さなかったらしい。なんでも、かなりの遊び好きで、大学に来ることも珍しいという、まあ、わかりやすくいえば〇ッチだった。

これじゃあ卒業なんて無理だろうと皆が噂していたのだが、あっさりと卒業。問題のゼミの件だが、噂ではどうやら、講師に枕?を仕掛けたらしいのだ。

さて、この卒業だが、、、「あんなの、ほんとうは卒業してないじゃん」なのか、仮にどんな手段であれ「大学が卒業を認めた以上、卒業した」なのか。

つまりは、卒業とは、いったいどうゆう定義なのか?だ。「単位数」ということもあるのだが、たとえば、大学によっては「飛び級」がある。つまり、出席していなくても、大学の権限で卒業を認めることはできる。

 

巷間の卒業疑惑でなんだか騒ぎになっているけど、実は、そもそも「卒業」の定義は?ということのほうが、気になって仕方がないのである。この定義が違う人間同士だったら、話が合うわけないじゃんね、と思ってしまうのだなあ。