Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

最近よくある再出発について

暴力問題で謹慎していた日本ハムファイターズ中田翔選手。本日、巨人への電撃トレードが発表された。無償トレードだそうなので、本当に中田選手を再出発させるためのトレードということになる。

今まで、四番バッターとして貢献したので、温情をかけられたんだろう。

それにしても、ここで中田翔選手をとるのは、さすが原監督は肝が座っている。

 

野球選手にしろ、芸能人にしろ、もちろん一般人もだが。

日本という国は、再出発に対して決して暖かい国ではない。事業で一度失敗すると、まず再起は難しいし、前科がつけば再就職も困難である。

不祥事で消えた有名人は数多い。不倫や闇営業など、理由は様々ですが。

 

私見であるが、再出発に一番効果的なのは昔から「環境を変える」ことであろうと思う。

何か問題を起こした人が故郷を離れ、別の地で生業を見出すのはよくあるパターンだ。

やっぱり、問題を起こした当時の相手とか、その関係者がたくさんいる状態だと、再起は難しいと思う。「そう簡単には許さん」という気持ちがあるし、それは周囲に伝わるからだ。それは当然である。

当然なので、周囲も同じように考える。

その結果、再出発が困難になる。誰が悪いというのでもなく、あえていえば悪いのは「やらかした本人」なのであるから「そんなのは甘受しろ」ということになるのだが、そういう厳しい状況でヘタレる人物なのでやらかした、とも言えるのである。

ハッキリ言うが、人間そんなに変わるもんではない。

最悪だと、同じ失敗をなんどもやらかす人間になったりする。

 

すごくドライにいえば、再出発とは「再出発できた日常」を生きることだ。心のうちは本人にしかわからないこと。

 

中田選手の例でいれば、日本ハムというチームにいれば被害者の選手もいるし、長年主力選手としてチームの中でやってきたことを周囲もよく知っている。

これで再出発と言っても、何も環境が変わっていない。

これでは厳しいだろうと思うのである。

だから、トレードは正しい措置なのだと思う。

 

もちろん、トレードしたから成功ではない。

そもそも、中田選手が事件を起こしたのは、今年の成績が振るわず、本人なりのストレスとプレッシャーがあったことは容易に想像できる。腰痛の症状もあった。

移籍した巨人で、ちゃんと居場所を確保して、はじめて再出発が成功したということになるだろう。

 

中田翔選手が再起できることを祈っている。