Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2018-01-01から1年間の記事一覧

原発ホワイトアウト

「原発ホワイトアウト」若杉 冽。現役の官僚が覆面作家となって書いた原子力ムラの内部を描いた小説である。福島原発事故のあとに出版され、大きな話題となった。言うまでもないが、事故はいまだに収束していない。原発再稼働をめぐっては、首長選挙のつど、…

リヴァイアサン

「リヴァイアサン」ポール・オースター。同名の有名なT・ホッブスの著書は有名である。「万人の万人に対する闘争」を自然状態であると位置づけ、社会契約によってここに秩序を持ち込もうとする。そのために国家があって、その国家は権威によって万能である。…

神は死んだ

あの唯一神、又吉イエス氏が亡くなりました。74才だったそうです。誠に残念です。私は、東京都民として、選挙でチャンスがあるたびに、又吉氏に投票してきました。当然、すべて死票です。まったく悔いはございません。又吉氏の政策は、正直言って良く理解…

涼しくなったが、、、

連日の猛暑であります。あまりに暑いので、思い立って丸刈りにしました。人生で一番短い髪型になりました。そうしたら、いつの間にか増えた白髪で見事なゴマ塩アタマで、おまけに人相がわるいもんですから、まるっきりムショ帰りの人みたいになってしまいま…

本能寺の変 431年目の真実

「本能寺の変 431年目の真実」明智憲三。数年前に刊行されて大いに話題になった本である。歴史学者からはトンデモ本扱いされたようですが。言うまでもなく「本能寺の変」は日本史最大のミステリーだ。その謎は、大きく分けると2つで1.動機の謎 なぜ明智…

言ってはいけない

「言ってはいけない」橘玲。副題は「残酷すぎる真実」。橘玲氏は、いわゆる市場原理主義者であり、その中でもアナルコ・キャピタリズムの立場を取っている。無政府主義的市場原理主義というわけである。いわゆる無政府主義には2つあって、一つは共産主義の…

苦肉の策

死刑に処せられた麻原死刑囚の遺骨ですが、「本人の意思により四女に」という話になっているようです。しかし四女は「身の危険がある」との理由で、しばらく拘置所預かりとか。三女と妻は遺骨の引渡を主張しているようですな。今のところ長女 縁切り次女 三…

生存者ゼロ

「生存者ゼロ」安生正。先日読んだ「ゼロの迎撃」が結構面白かったので、同じ作者による「このミス」受賞作を入手。それが本作である。本作も、主人公は自衛隊の三等陸佐である。昔で言えば少佐というわけで、組織の中でトップではないが一部隊を率いる権限…

コロンビアさま

コロンビアさま、我が国に負けていただき、ありがとうございました。セネガルに勝っていただき、ありがとうございました。コロンビアさまのおかげです。とても、呼び捨てになんて出来ませんとも。

ゼロの迎撃

「ゼロの迎撃」安生正。初めて読む作家で「このミス大賞」を受賞した人であるらしい。冒頭は海の大嵐で北の工作船が多数の工作員を失う場面で始まる。部隊を率いているのはハン大佐である。人民解放軍の将校が副官として付いている。彼らの狙いは東京壊滅、…

罪責の神々

「罪責の神々」マイクル・コナリー。リンカーン弁護士シリーズの最新である。ハラー弁護士は、デジタルポン引きのラコースから殺人事件の弁護依頼を受ける。デジタルポン引きとは、エスコートガールを派遣するためのホームページを運営し、客をつけて手数料…

インフォメーショニスト

「インフォメーショニスト」テイラー・スティーブンス。主人公は若き女性のエッサで、職業はインフォメーショニスト。聞き慣れない職業だが、情報収集と分析を行う仕事のようである。依頼者は主に国際企業。もちろん、政府も発注主の候補になるが、この主人…

夏の沈黙

「夏の沈黙」ルネ・ナイト。ヒロインのキャサリンは、テレビのドキュメンタリー番組のプロデューサーとしてバリバリ働いている。49才になった彼女は、息子のニコラスの独立を機に夫のロバートと一緒にこじんまりとしたメゾネットに引っ越す。ところが、その…

黄金旅風

「黄金旅風」飯嶋和一。舞台は江戸初期の長崎、まだ二代将軍秀忠は存命であるものの、すでに三代将軍家光が就任した時代である。長崎は家康以来の朱印船貿易の拠点として栄えていた。当時の長崎代官はカピタンと呼ばれた末次平蔵である。当時も今も台湾は東…

(日本人)

(日本人) 橘玲。「にほんじん」ではなくて「かっこ にほんじん」と読むのだ、このタイトルは。リバタリアンとして名高い(と私が勝手に思っている)橘玲の渾身の日本人論である。最初に著者は言う。「日本人の特長と思われていることから、世界共通のものを…

珍しく野球の話

最近、贔屓の横浜ベイスターズの調子が良いので、ファン歴30年以上の私としては機嫌のよい日を過ごしているわけです。試合も、ありがたいことにネットTVで結構見られるようになりました。便利な世の中です。しかし、昨日の中日の松坂大輔投手の力投には、…

マリーゴールドホテルで会いましょう

「マリーゴールドホテルで会いましょう」デボラ・モガー。インド系医師のラヴィは英国で開業しているのだが、義父のノーマンが突然押しかけてきた。ノーマンは若い頃から女癖が極端に悪く、どこの施設にいってもセクハラ三昧。すぐに追い出されてしまう。こ…

桃開花

桜を追いかけて、我が家の玄関先の花桃が開花。昨年、ものすごいアブラムシに襲われて、ボロボロになってしまった木である。もうダメかと思っていたが、元気に復活。今年は、もう少し丁寧に面倒を見てやらないといかんなあ、と反省。とにかく、無事に開花し…

ほっと一息

年度末のデスマーチがようやく終わり(汗)昨日は、久しぶりの日曜休み。いやー、結構きつかったなあ。自転車で軽く流して、江戸川区の新川へ。去年も、ここの桜並木を見物している。また今年も、こうして心穏やかに桜を眺めることができた。感謝である。ま…

競争と公平感

「競争と公平感」大竹文雄。トランプ大統領が貿易赤字を問題視して大幅な輸入規制(関税の上昇)をかけると発表。名指しで批判された中共が報復をするとのことで、米中貿易戦争が勃発している。日本も、同盟国であれほど米国に服従してきたのに(!)やはり…

韓非子

「韓非子」安能務。自治体相手の仕事などもやっているもので、この2月3月になると、大変な状況になるわけである。それでも、2月をようよう乗り切った。やれやれ。後半は少し早く帰って、休日出勤もなくなったので、冬季五輪をしっかり見てしまった。日本…

反資本主義の亡霊

「反資本主義の亡霊」原田泰。最近、「日本終わった論」が盛んになっている気がする。遙か昔に、GDPで中共に抜かれてしまったし、今や誰もジャパンアズナンバーワンとは言ってくれない。観光客は増えているが、ほとんどが東アジア諸国からの客である。銀座の…

どうでもいい話ですが

平昌五輪でも、コンドームが配布されるそうで。その数、11万個だそうな。ひとりあたり、37個?だとか。さすがに超人揃いですなあ。この短期間に37個ですぞ。もちろん、競技も練習もこなした上で、のことですからなあ。。。参りました

謎解き 関ヶ原合戦

「謎解き 関ヶ原合戦」桐野作人。著者は歴史作家だが、ことに関ヶ原合戦に関する著作が多い。いわば「関ヶ原専門家」である。関ヶ原小説といえば、なんといっても司馬遼太郎ということになっているのだが、そうすると疑問がいくつも湧く。つまり・本当に石田…

訃報次ぐ

西部氏の自殺の報に接したと思ったら、今度は海外からアーシュラ・K・ルグィン女史の訃報である。ニュースでは、アニメ映画「ゲド戦記」の原作者として知られる、となっていたのが、余計に悲しい。なんでゲド戦記なんだよ。どうみてもルグィンは「闇の左手」…

またひとり失う

西部邁氏が入水自殺との報に接する。病気(皮膚ガン?)もあり、執筆活動にも支障をきたしていたようで、本人も昨年から鬱の傾向がでていたようである。まあ、西部氏はかねてより「死ぬときは自殺」と公言していた人なので、公約どおりともいえるが。この季…

信長燃ゆ

「信長燃ゆ」安部龍太郎。昨年末に引き続き「本能寺もの」である。本書も、朝廷黒幕説だな。というか、近衛前久黒幕説である。信長は、天下布武を着々と進めるが、関白近衛前久は朝廷の権威を保つべく、信長に面従腹背の日々であった。しかし、信長が安土城…

世紀の空売り

「世紀の空売り」マイケル・ルイス。正月休みは老親のところに顔を出してきたのだが、その間に読んだのがこれ。マイケル・ルイスは「マネーボール」を面白く読んだのが、もともと金融畑の出身である。リーマンショックは世界中に衝撃を与え、もちろん日本も…