Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2013-01-01から1年間の記事一覧

遥かなる大和

「遥かなる大和」八木荘司。舞台は7世紀である。遣隋使、小野妹子が登場し、留学生を連れて行く。小野妹子は、2度目の遣隋であるが、1度目に大失敗をしている。かの有名な聖徳太子の国書「日出る処の天子、日没する処の天子に書を致す。恙なきや」を隋の…

梅雨明け

いよいよ、関東でも梅雨明けであります。なんだか、今年は「空梅雨だな~」と思っていたら、急にじゃんじゃん降ってきて「こりゃ、たまらん」と家に引っこんでいたら、あっという間に梅雨明け。ハッキリ言って、自然のペースに全然ついていけてません。あじ…

この俗物が

「この俗物が」勢古浩爾。俗物論に関する考察。そもそも、俗物論を考察し、書籍を上梓すること自体が俗物であるという鋭い指摘が、著者自身から行われているので、私のような俗物読者は思わず恐れ入ってしまうのだった。恐れ入ることで、なんとか俗物読者の…

夏の椿

「夏の椿」北重人。著者のデビュー作である。舞台は江戸、天明の時代。主人公の周之介は、長屋住まいの剣術指南で、アルバイトで刀剣鑑定をやっている。貧乏旗本の妾腹に生まれたために、苦労しているのである。長屋の住人からは「エイトウの先生」と言われ…

40代以下で持ち家率低下

そういうことらしいです。長く続いた円高不況の上に、非正規労働者も増えているし、賃金も上がらないときては、そりゃ住宅ローンを背負うのも嫌になりますわなあ。私は、もちろん、せこせことローン払っていますが、いわゆる「家賃並み負担」という営業トー…

問題の本質

日本を代表する家電メーカー、パナソニックも2年連続で7000億円という大赤字。まさに「歴史的敗北」といえる。しかし、考えてみればこれも当然なのである。今、パナソニックで何が売れているだろうか?スマートフォンはサムスン、アップルの独壇場。テレビ…

世が世なら、、、

おそれおおくも、我が国の元首相のことです。米国に「トラストミー」といって、思いっきり嘘をぶちかまし、そのまま逃亡。当然、御覚えがめでたくないと見るや、かえす刀で支那にシッポを振るに至りました。「尖閣は係争地である」あまつさえ「盗んだと思わ…

易断に見る明治諸事件

「易断に見る明治諸事件」片岡紀明。さきに「運命が見える女たち」を読み、最近の占い師の状況について思うところがあった。そこで、じゃあちょいと昔はどうだろう?というので、仕舞い込んでいた本書を再読。本書は、有名な「高島嘉右衛門」の易断について…

運命が見える女たち

「運命が見える女たち」井形慶子。著者は英国流シンプルライフを提案する雑誌「ミスターパートナー」を出版する出版社の社長であり、ライターでもある。その著者が、旧知の編集者サワダ氏から「潜入取材」の依頼を受ける。サワダ氏がいうには「これから、ス…

まぶしいと文句

猫は夜行性である。しかし、私が消灯すると、猫も寝る(らしい)。で、朝、こちらが起きる。しかし、猫は起きない。前は起こしてくれたが、最近は眠気が勝っているらしい。朝なので、こちらは雨戸をあけ、外の空気と光をいれる。すると猫は「まぶしい、まぶ…

一言いえば

テレビで人気の某シェフが、ミネラルウォーター800円取ったというので、口コミサイトで叩かれて話題になった。私は、このシェフの店に行ったことはないし、行こうとも思わない。ただし、高級店で、水800円をとるのは「普通にある」事態である。有楽町のアピ…

荒呼吸

漫画である。5巻完結したので。「荒呼吸」松本英子。3巻だったか?「やっちまった」子供時代の思い出がでてくるシーンがあります。子ども時代の著者が、家の中で一人留守番をしている。ふと、箪笥を見て思う。「ああ、これは幻なのに」畳をみても思う。実…

属人主義と属地主義

支那人の妊婦が、米国に押し寄せているらしい。かの地で出産すれば、その子どもは自動的に米国国籍を取得できるからである。今や、支那人の金持ちは、米国やカナダに移民するのが大流行だが、そのハードルは高い。しかし、出産してしまえばいいのであれば、…

頑張れセールスマン

ここのところ、イマイチ元気のない三菱自動車さんが、軽自動車の新車発表。その席上で、三菱自動車の社長さんが「軽を日本だけにおいておくことはない。世界に売っていくことも考える」と発言したそうである。そうだ!それだよ。小さな日本市場でせこせこや…

少子化と経済

さきに「それでも子どもは減っていく」を読んで、たいへん印象的な指摘があった。子どもを持つ効用を、著者は3つ、あげている。1、労働力の側面。子どもでもできる子守や農作業の手伝いなど。子供は貴重な労働力であった。2、老後の安定老人福祉制度がな…

貧乏するにも程がある

「貧乏するにも程がある」長山靖生。副題は「芸術とお金の”不幸”な関係」。作家になりたい、デビューしたいという人は多い。しかしながら、本書は、その後の冷厳な事実を、明治時代の漱石、鴎外からさかのぼって説き起こす。江戸時代の「4千万歩の男」伊能…

愚行をする自由

橋下大阪市長の発言が波紋を呼んで、ついに外国人記者相手に異例の2時間半におよぶ会見となった。今朝のテレビを見ていたら「橋下は謝罪、しかし自説を撤回せず」各国は非難する、といった調子。しかし、私はそれでいいんじゃないの?と思う。私の周囲の友…

ようこそ量子

「ようこそ量子」根本香絵、池谷瑠絵。副題「量子コンピュータはなぜ注目されているのか」私の業界も一応コンピュータ業界のはしくれであるのだが、遠い未来の話として「量子コンピュータ」の話題がでる。当面は、暗号化通信で量子鍵が使われるであろうが、…

それでも子どもは減っていく

「それでも子どもは減っていく」本田和子。少子化は我が国の社会保障や内需の縮小に大きな影響を及ぼしている。これから、さらに「超高齢化社会」になるから、そりゃもう確定的である。経済的にいえば、日本は内需の国なので、少子化は必然的に内需縮小に結…

マイルスを聞く

いよいよ、大台突入、、、てなわけであります。40台ともお別れ。しかし、40になったときには、ずいぶん焦りを感じたもんですが、50ともなると、もはや何もありませんな(苦笑)これが知命ってことですかね?じたばたしても、どーもならんわ、という感…

パリジャンは味オンチ

「パリジャンは味オンチ」ミツコ・ザハー。パリに魅せられ、すでにパリ在住が20年以上になり、パリで骨を埋める覚悟をしている著者による素顔のパリジャン紹介。私などから見れば、パリといえば花の都であり、パリジャン、パリジェンヌといえばスカした紳…

ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか

「ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか」福田一郎。最近、ドバイに関心がある。なぜかって?そりゃあ、もちろん、世界最高賞金額の競馬があるからですよ(笑)そもそも、サッカーワールドカップのおかげでUAE、アラブ首長国連邦という名前をやっと憶えたとこ…

官僚川路聖謨の生涯

「官僚川路聖謨の生涯」佐藤雅美。書名にわざわざ「官僚」と付してある。本書は、単に川路聖謨という幕末の人物記でなはくて、あくまで「一人の官僚の生涯」を丁寧に描き出すことを意図している。よって、彼の個人的な心象風景に踏み込むことはあえて避け、…

エラー処理的な思考から

KABUさんと同じく、私も橋下大阪市長の「慰安婦は必要であった」旨の発言を理解する。ただ、彼が大阪市長であるがゆえに、その発言は「政治的発言」としてとらえられるであろうから、いわゆる「政治的批判」を浴びるのであろう。さて、システムエンジニアは…

老齢と病気

ふと気が付けば、今月で、なんと私も知名を迎える。もう少しで、とうとう本ブログのタイトル変更も考えねばならん事態である。50過ぎたら洒落にならんから、この路線はやめねばならんなあ。しかしながら、自分についていえば、実はまったく天命など悟ってい…

ジェネリック

パニック障害と不眠症を発病してから、特効薬だというパキシル錠剤を服用してきた。これは効果があって、例のおそろしい暗黒におっこちる不安(経験のない人にはわからないと思うが)はなくなった。不眠症は、アモバンとマイスリーなる薬をローテーションし…

血と肉を分けた者

「血と肉を分けた者」ジョン・ハーヴェイ。イギリスのミステリ作家で、CWA章受賞、と帯にある。CWA受賞作に駄作なし、という信念を私は持っているので(笑)さっそく読んでみた。舞台はもちろん英国で、主人公は既に定年退職した元刑事エルダーである。妻と…

天機を活かす

安倍首相、やるじゃないの!日露交渉再開の件である。今は、思わぬ天恵のチャンスなのだ。ロシアの石油、天然ガスの最大の顧客はアメリカであった。ソ連が崩壊したら、それまでの敵が最大の顧客になったわけだ。これでロシアは大復活、プーチンは大人気にな…

None of your business

閣僚が春の例大祭で靖国に参拝したというので、例の3か国が騒いでいる。安倍内閣は、抗議を取り上げない方針らしい。当然である。なぜに、かの3か国は、この問題を騒ぐのであろうか?ごく当然のことを言えば、日本人が日本のどこに行こうと自由である。韓…

牛野家に思う

あの「吉野家」が、牛丼一杯280円を打ち出し、話題になっている。以前は380円だったから、100円の値下げである。この価格で100円はきびしい。しかし、吉野家は、前期決算が赤字であり、このままでは競合との競争に勝てないと判断したようである…