Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2013-01-01から1年間の記事一覧

消費増税

本日、安倍総理が消費増税8パーセントへの増税を表明。これで増税は確定的となった。官邸では「前政権とはいえ、国際的に表明済み」と「いまだ時期でない」との意見が対立していたが、日銀の景況指数も改善しているのを受けて、ついにこれ以上の引き延ばし…

千年働いてきました

「千年働いてきました」野村進。副題は「老舗企業対国ニッポン」。日本には、創業100年を超える老舗企業が多数ある。驚くなかれ、その数10万社超である、という。これは、支那や韓国、香港などに比較しても突出して多い数字である。なぜ、日本にはこんなに老…

制度崩壊かな

先日、最高裁判所で「婚外子は嫡出子の二分の一」という現行の相続規定は違憲という判断が出た。判事14人の全員一致だそうである。私は、これは当然であろうな、と思う。なんとなれば。相続は、子どもに与えられる法的権利であるわけだが、そもそも非嫡出子…

矛盾を崩せ

中共は、尖閣についての領有権問題があることを、日本が認めるならば、話し合いに応じるとしている。ところが、矛盾がある。かつて維新の会の橋下代表も言ったことだが「では、国際司法裁判所に提訴してください」というと、「いや、あくまで2国間問題だ」…

決戦下のユートピア

「決戦下のユートピア」荒俣宏。私は毎年8月に繰り広げられる「戦争の反省さわぎ」にアキアキしているのである。だって、戦後生まれで戦争経験がないうえに、生まれてこのかた50回も、変わり映えしないものを見せられているんだからね(苦笑)しょうがな…

ナイト・ボート

「ナイト・ボート」ロバート・R・マキャモン。冒頭、ナチスのUボート(潜水艦)がカリブ海で貨物船を襲う。見事に仕留めた、と思ったら、駆潜艇に発見される。艦長は急速潜航を命令。見張りに出ていた二人の乗組員は見捨てられる。うちの一人、シラーが捕虜…

魔将軍

「魔将軍」岡田秀文。足利義教の生涯を描いた作品である。実は、私はこの足利時代の最盛期を築いた将軍をしらなかった。足利と言えば、まずは義満だという認識があったのである。足利義満の三男として生まれた義教は、出家させられ、天台座主となる。ところ…

猿丸幻視行

「猿丸幻視行」井沢元彦。著者は「逆説の日本史」でその博識ぶりを披露しているが、本書が江戸川乱歩賞受賞作である。この書がデビュー作だというんだから、驚くほかない。つまり、それだけの名作であり、日本小説史上に残る傑作歴史ミステリである。主人公…

キラー・オン・ザ・ロード

「キラー・オン・ザ・ロード」ジェイムズ・エルロイ。再読。この前読んだケルアック「路上」つながりで、もうひとつの「路上」を読もうと思った。それが本書である。主人公はマーティン・プランケット。子どものころから、高い知能指数と、自閉的性格を持っ…

路上

「路上」ジャック・ケルアック。ビートニクの聖書といわれている本である。買ったはいいが、めんどくさいので、ながらく積読であった。またぞろ最近、映画だの新訳だのと盛り上がっているようで、根がミーハーな私は思わず引っ張り出して読んだわけだ。話自…

密室大阪城

「密室大阪城」安倍龍太郎。冒頭、燃え上がる大阪城で当主、豊臣秀頼が「我ハ少シマドロミテ、其後切腹スベシ」といい、横になる有様からはじまる。その後、筆者は言う。秀頼は、切腹を前にして、なお一眠りをするだけの豪胆な男であった、と。これだけで、…

二枚舌外交術

シリアへの武力行使につき、英国議会で否決。キャメロン首相いわく「我が国は民主主義であるから」さすが、だねえ。かつて、英国が二枚舌を使ったために、イスラエルができ、パレスチナ問題が発生したことは有名である。英国としては、どっちにも無責任に良…

米激おこ

どうやら、アメさんが激おこ、らしい。国連決議がなくてもやる、と。こりゃ本気だろうなあ。たぶん、ロシアと中共は、以前からアサド政権と親しいから、拒否権発動でしょ。で、アメさんは「じゃあいーよ、オレが一人でやってやらあ」となる。英仏が賛成、と…

零式戦闘機

「零式戦闘機」吉村昭。何やら設計者の堀越次郎がアニメになって有名になっているようであるが、帰省した時に再読。かのゼロ戦の衝撃的な誕生から落日までを、丹念に追った小説である。もともと十二試艦上戦闘機と呼ばれた本機は、三菱の堀越次郎の設計によ…

私を離さないで

「私を離さないで」カズオ・イシグロ。ヘールシャムという養育院で暮らす子供たちの一人、キャシーが主人公。彼女の友達には、少々自己中心的で詐話癖があるルース、問題児だが実は心優しいトミーがいる。教官は妙に厳格で、どういうわけか教育プログラムで…

遥か南へ

「遥か南へ」ロバート・R・マキャモン。マキャモンだから、面白いに決まっているんだが、この本だけはなぜか積読。ちょうど引っ越し前に買って、どさくさまぎれにそのままになっていたもの。この夏に、少々書庫を整理して、ようやく発見。夏季休暇のヒマつぶ…

世の中はむずかしい

某人気アイドルグループが「戦争は困る」と発言しているので、少々話題になっているようだ。しかし、これは考えてみれば、当たり前のことである。戦争が大好きで、どんどん徴兵してください、できれば最前線希望なんていう人が、そんなに多いわけがないでは…

so sweet

韓国で、新日鉄の戦時徴用の問題について、個別補償を要求していた当時の徴用工につき、補償を命じる判決があったようである。上級審について、まだどうなるか分からないが、もしも敗訴した場合は、新日鉄としては支払いをせざるを得ない。拒否すれば、韓国…

負け戦の始末

68年前の今日、長崎に二発目の原爆が投下され、ソ連が対日参戦した。日本は、ついにポツダム宣言受諾による降伏へと動き出す。日本降伏の要因について、アメリカは原爆投下だといい、ソ連と中共はソ連対日参戦である、と主張してきた。アメリカは原爆投下…

和式を残すという見識もあるべし

なるほど、いよいよ学校から和式がなくなるのであるなあ。アレは、なかなかにつらい姿勢であったから、ねえ。しかし、である。この際、和式を残すというのも、ひとつの見識であろうと存ずる。以下に、その理由を説明する。1)いざというとき、慌てぬ訓練と…

脱法ハウス

一軒家もしくは、普通のオフィスビルを細かく区切る。そこに、3段、場合によっては4段のベッドを入れる。その1区画が、あなたの部屋である。今問題になっている「脱法ハウス」である。消防法違反は明らかである。カプセルホテルよりも、さらに野放しだか…

デッドリミット

「デッドリミット」ランキン・デイヴィス。文春文庫(絶版)。現代の英国が舞台。英国首相の兄は法務総裁だが、その兄がテロリストに誘拐される。彼らの要求は、裁判中の女性博士を無罪放免にすること。彼女は、ある企業を襲撃したテログループの主犯として…

アメリカはなぜ嫌われるのか

「アメリカはなぜ嫌われるのか」桜井哲夫。アメリカが嫌い、というのは、だいたいリベラリストと相場が決まっている。ところが、我が国では、面白いことに極右もアメリカが嫌いである。極左も極右もアメリカが嫌い(笑)いっそ、仲良くしたらどうだろう(苦…

多忙の波

どういうものか、依頼が殺到。てんてこまい(死語?)どんな仕事にも波があると思うのですが、私の商売でも、そんな波。今年は、例年よりも、案件が多いです。アベノミクスの成果と結びつけるのは早計でしょうが、会社の移転やら新規事業やら、なんだか増え…

年収1000万以上

国土交通白書によると、年収1000万円以上は既婚率が低いそうである。しかし、交際経験がない人の率は低い。この傾向は男女とも変わらないそうである。ちなみに、1000万円未満までは、収入増加すれば既婚率は上がるし、収入が低いほど交際経験ない人の率も上…

帝国海軍の勝利と滅亡

「帝国海軍の勝利と滅亡」別宮暖朗。大日本帝国海軍を、日清戦争(黄海海戦)から日露戦、大東亜戦と滅亡までを、その中枢である山本権兵衛と山本五十六に焦点をあてて描いている。著者曰く、帝国海軍は二人の山本(権兵衛と五十六)において、その生誕と栄…

ねじれ解消

2013年参議院選は、与党の圧勝という結果になりました。これで、ようやく「ねじれ」解消。国会で、お互いに対立しあっているだけでは、何も進まないのですが、しかし「ねじれ」ていると、衆議院で単独可決するほかない。そうすると「強行採決」だと叩か…

プロ交渉人

「プロ交渉人」諸星裕。副題は「世界は交渉で動く」である。著者は、子どもの頃から英語のジャズやポップスの歌で英語を身に着けたのだという。ネイティブ並の英語力を武器に、一方で「レジャー」を研究し、ひょんなきっかけからオリンピックファミリーにな…

心意気

この灼熱の連休の中、なんと唯一神が選挙運動のために、わが地元の駅に訪れた。白髪のまじめなご尊顔と、ポスターのおどろおどろしい雰囲気のギャップがたまらない。いうまでもないが、又吉イエス氏候補である。誰が名づけたか「インディーズ候補の中のイン…

中国経済あやうい本質

「中国経済 あやうい本質」浜 矩子。辛口で知られる浜女史の本であるが、著作はそうでもない(苦笑)。新書だから、薄いしね。最近、「支那経済の崩壊」が噂されるようになっている。本書が説くところは、それらの諸説とほぼ、同じである。支那は、ご存じの…